IDC Japan は、国内クラウドアプリケーションプラットフォームソフトウェア市場動向を発表した。発表によると、2011年の同市場規模は168億9,400万円で、前年比26.9%増の成長となった。この調査では、IDC の国内ソフトウェア市場定義に従い、「PaaS」と「IaaS」の2つのセグメントで構成されるクラウドアプリケーションプラットフォーム市場として動向を調査、分析している。

国内クラウドアプリプラットフォームソフトウェア、PaaS 市場のピークは2012年、IaaS 市場は2014年に本格的立ち上がり − IDC Japan 予測
国内クラウドアプリケーションプラットフォーム市場の2011年〜2016年売上額予測(出典:IDC Japan)

2011年の内訳は、PaaS が49億5,500万円(前年比成長率21.2%)、IaaS は119億3,900万円(同29.5%)だった。また、2011年〜2016年の両市場は、年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)がそれぞれ30.8%、18.6%で拡大、2016年には189億6,300万円、280億1,900万円に達すると予測している。

同社は、事業者の投資が顧客企業の投資に先行することから、クラウドアプリケーションプラットフォーム全体成長率のピークは2012年であると予測している。また、構成比が高い IaaS 向け市場の成長率ピークは2012年、PaaS 市場の本格的な立ち上がりは2014年になると予測している。これは、先行するセールスフォースや、マイクロソフト、グーグルなどのベンダーの事業が順調に推移し、オープンな PaaS を標榜する後発サービスの正式サービスの開始時期を見込んだ予測。

IDC Japan ソフトウェア&セキュリティシニアマーケットアナリストの冨永裕子氏は、市場予測に関して、「PaaS市場の本格的な立ち上がりを前に、PaaSは2種類に分化していく可能性がある。1つは、IaaS と一体化したクラウドアプリケーションプラットフォームサービスであり、もう1つは、さまざまな軽量型言語を利用する開発者に対してのクラウド開発環境サービスである。過渡期にある市場で勝ち残るために重要なのは、ミドルウェアや OSS ビジネスでの既存顧客の囲い込みである。また、クラウドアプリケーションプラットフォーム市場全体の成長のためには、エンタープライズIT分野に利用を拡大させなくてはならない」と述べている。