米国調査会社 GartnerIDC は10月10日、2012年7から9月期の世界 PC 出荷台数に関する調査結果を報告した。だが、両社の調査は異なった結果を示している。IDC は HP が 15.9%のシェアで首位を維持していると報告しているのに対し、Gartner は Lenovo が15.7%のシェアで HP を抜いて首位に立ったとしているのだ。

IDC は同日発表した声明で次のように述べている。

「HP の PC 出荷契約数は前年同期比マイナス16.4%と低迷したが、かろうじて PC ベンダー首位の座を維持した。組織再編による混乱や、買収企業統合の不調、不明確な再生戦略などが依然同社の成長を阻害している。一方、Lenovo はアジア地域の PC 市場が低迷するなか、主要 PC ベンダー中最も高い成長を記録した」

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2012年7から9月期の世界の PC 出荷台数調査(出典:IDC)

一方、Gartner による声明には次のようにある。

「Lenovo は、同社の歴史上初めて世界の PC 出荷台数でトップの座についた。シェアは HP の15.5%を上回り、15.7%に達している。Lenovo は他のメーカーの買収に加え、特にプロ市場に向けた価格設定で積極的な姿勢を取ってきた。その結果、Lenovo は過去2年間で大きな市場シェアを獲得し、世界のあらゆる地域で平均的な PC 成長率を上回る成長を遂げた」

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2012年7から9月期の世界の PC 出荷台数調査(出典:Gartner)

さて、IDC と Gartner の調査結果では、どちらが正しいのだろうか?

米国メディア TechCrunch の記者 Matt Burns 氏は、次の点を指摘している。

「IDC の方が、より多くのセグメントにおける出荷台数調査を実施している。このため、両社の調査に違いが生じた。≪中略≫ だが、そんな些細な違いを論じても意味はない。HP が PC 市場で首位の座を明け渡すのは時間の問題だ。Lenovo は早いペースで成長しているのに対し、HP は崩壊しつつある」

米国メディア Ars Technica の記者 Andrew Cunningham 氏は次のように分析している。

「調査対象となった企業の中で、前年同期比でプラス成長を示したのは Lenovo と ASUS だけだった。HP が大きくシェアを落とした結果、Lenovo が HP を抜いて世界最大の PC ベンダーとなったのだ。Lenovo が世界市場で首位に立ったのはこれが初めて。一方、HP が首位の座から陥落したのは、2006年以来初めてのことだ」