IDC Japan は、国内 IT サービス市場におけるベンダー競合分析結果を発表した。2012年3月期に主要ベンダー11社のうち、5社がプラス成長を遂げ、昨年度と比較すると、ベンダーの事業環境は徐々に改善傾向にある、という。発表日は2012年10月9日。

2012年3月期の国内主要ベンダーの IT サービス売上高(IDC推定値)は、売上高が1,000億円を超える11社のうち、5社で前年度比プラス成長となった。同社によれば、2011年3月期はソラン連結の影響でプラス成長を遂げた IT ホールディングスを除き、全ベンダーがマイナス成長したことを考えると、ベンダーの事業環境は改善の傾向にあるという。

主要ベンダー11社中5社がプラス成長−国内 IT サービス市場ベンダー競合分析結果、IDC Japan
国内ITサービス市場: 主要ベンダーの売上高と前年度比成長率(2012年3月期)
(出展:IDC Japan)

この背景には、システムインテグレーションや IT コンサルティングなどのプロジェクトベース市場では通信業におけるスマートフォン利用者の急増によるシステム需要や、金融業におけるシステム統合関連案件の本格化、IT アウトソーシングでは、BCP/DR 需要を背景としたデータセンターアウトソーシングの利用拡大などがあるという。

ただし、プラス成長を遂げたベンダーにも、前年度比成長率が5%を超えるベンダーは見られず、国内 IT サービス市場には成長率を抑制する要因も多い。そのため、2011年〜2016年の国内 IT サービス市場の年間平均成長率は1.7%であると同社は予測している。

こうした状況の中、ベンダーは「売上の拡大」に向けて、IT を活用した周辺事業の創出、グローバル化への対応など、様々な方法で新たな収益機会を模索しているという。