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クリーニングもインターネットで完結する時代に -- 「せんたく便」運営者に聞く

japan.internet.com 編集部
2012年9月24日 / 14:00
 
日常的に身だしなみに気を配るビジネスパーソンにとって、衣類のクリーニングサービスは欠かせないものだ。しかし、一般的に街頭のクリーニング店は営業時間が短く、なかなか平日にお店に行くことができず、もどかしい思いをしている人も多いのではないだろうか。

このようなニーズに応えるものとして、クリーニングの申込をパソコンやスマートフォンで行い、集荷、配送を宅配便で行うことでいつでもクリーニングのサービスが利用できる“宅配クリーニングサービス”が密かな注目を集めている。滋賀県で宅配クリーニングサービス「せんたく便」を運営する株式会社ヨシハラ 代表取締役社長の吉原 保氏にお話を伺った。

株式会社ヨシハラが運営する宅配クリーニングサービス「せんたく便」
株式会社ヨシハラが運営する宅配クリーニングサービス「せんたく便」

● 自宅から一歩も出ず、いつでもクリーニングサービスが利用できる

まずは、「せんたく便」の簡単な利用方法について説明しよう。サービスの申込は、パソコンサイト、モバイルサイト、電話で受け付けている。日本全国からサービスの利用が可能で、ネットであればいつでも申し込むことができる。洗濯物の送付は、クロネコヤマトの宅急便を利用。初めてのサービス利用の場合はクロネコヤマト集荷サービスが自宅まで預かりに来てくれる。クリーニングの対象となる衣類はドライクリーニング品が中心で、革製品、肌着・下着、ドレスなど型崩れしやすいもの、布団・毛布など寝具類は利用できない。

預かった洗濯物はプロのクリーニングスタッフが衣類の状態を確かめ、仕上げるという。一部を除いて、シミ抜きサービスを無料で行っているのも特長だ。仕上がった衣類は専用バッグに入れられ、宅急便で自宅まで届けられる。東京でサービスを利用した場合、衣類を預けてから返ってくるまで、最短で5営業日程度だという。一切店に足を運ぶことなく、自宅に居ながら簡単にクリーニングサービスが利用できるのだ。

サービス利用の流れ
サービス利用の流れ

サービスは最大10点を依頼できる「せんたく便10パック」と最大5点が依頼できる「せんたく便5パック」の2種類。価格は「せんたく便10パック」で5,092円。一般的なクリーニングの価格よりも4,000円以上割安だという。また、仕上がった衣類をハンガーに掛けた状態で届けてくれるオプションも用意されているので、スーツなどでも気軽に利用することができるだろう。

● クリーニングに対するサービス側、利用者側双方の課題を解決

なぜ、このようなサービスを作ったのだろうか。従来のクリーニングのサービスの不便さを解消するのがこの「せんたく便」の狙いだが、この点について吉原氏は「従来のクリーニングには二つの課題があった。ひとつは店舗を展開するコストというサービス提供側の課題。もうひとつは、営業時間に来店できない不便さや重くなった衣類を運ばなければならない手間という利用側の課題だ」と語る。この、双方の課題を一気に解消し、低コストでいつでもサービスが利用できる環境として、「せんたく便」を考案したのだそうだ。「一般的にクリーニングは衣類の種類によって料金が異なるが、『せんたく便』は商品の点数で課金しているのも画期的な点だ」(吉原氏)。

ただ、このような宅配サービスで利用者が不安に感じるのが、その品質だ。この点について吉原氏に同社の歴史やサービスの受け入れ体制について聞いた。同社は、クリーニング店を創業して53年になるという。現在同社では滋賀県内を中心に直営のクリーニング店を33店舗運営しており、クリーニングを熟知したスタッフを多数抱えている。全国から届く衣類は60名ほどのスタッフが工場で検品、クリーニングを行うのだという。「まだまだ品質を高めていきたい」と吉原氏は語るが、現時点でも十分な品質を提供しているのだ。

なお、「せんたく便」はサービスを開始して5年目で、現在の利用者は月間5,000人程度。主に首都圏からの利用者が多く、その数は増え続けているという。利用者からは、「時間を気にせず利用できる」「品質が高い」「仕上がりが良い」と好評だという。ユーザーの反響について、吉原氏は「ありがたいことに大変多くの反響を頂いている。ただ、まだまだこれからという想いも強い。今後もサービスの認知を広げて品質も更に強化していきたい」と語った。

一方、個人だけではなく法人からの注文も増えているという。例えば、店頭やイベントで使用するユニフォームのクリーニングなどのために小売店、飲食店、イベント会社や広告代理店・PR会社などからも注文が入るのだそうだ。「脱いだユニフォームをまとめて箱詰めして送るだけでサービスが利用できるので、その利便性を最大限に活かせるのではないか」と吉原氏。法人向けの販売強化は今後も続けていくとしている。

● クリーニング屋を“クローゼット”のように利用できる「保管パック」

ちなみに、「せんたく便」では最近新しいサービスがスタートしたという。それが、「せんたく便保管パック」というものだ。このサービスでは、1回に最大30点の衣類を1万1,929円で最大9か月間保管してくれるというサービスで、配送料、クリーニング料、シミ抜きサービス、半年分の保管料が全てセットになったものだ。クローゼットや押し入れを圧迫してしまう季節性の高い衣類を管理するには最適なサービスだと言えよう。

「せんたく便保管パック」のサービススケジュール
「せんたく便保管パック」のサービススケジュール

吉原氏はこのサービスを立ち上げた経緯について、「ユーザーからのリクエストが多かった。都内ではレンタルボックスなどをクローゼット代わりに利用するケースが多いが、衣類の保管に最適化された場所を提供したいという想いで始めた」と語る。利用者は多く、冬物衣料の返却と夏物衣料の注文期間が9月から同時に始まっているが、既に多くのユーザーが利用しているのだそうだ。

● 顧客満足度は、まだまだ向上できる

最後に、吉原氏に今後のサービス拡充に対する抱負を伺った。「おかげさまで高い顧客満足度を獲得しているが、サービスにはまだまだ改善の余地がある。今後の目標は今以上にきめ細かいサービスを提供することだ。また、認知度もまだまだ低いので、多くの人にサービスの便利さを知ってもらい、一度宅配クリーニングを使ってもらえれば」(吉原氏)。
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