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「こんな自分でも、社会に向けて発信できる」という気持ちを大切に -- 学生団体「applim」が目指すものとは

japan.internet.com 編集部
2011年8月31日 / 10:00
 
 
特定の商材やブランドのマーケティング課題に対して、120チーム500名の大学生・大学院生がソーシャルアプリ、スマートフォンアプリを活用したマーケティングプランを立案するコンテスト「applim+(アプリム・プラス)」は、決勝レセプションを2011年9月4日に東京ビッグサイト・レセプションホールにて開催する。

このコンテストは、都内の9つの大学から集まった有志が運営する学生団体「applim」が主催。SNS 事業者、広告会社などが協力企業として参画し、7月31日に開幕し、現在120チームの大学生たちが作り上げた、日本コカ・コーラの「ジョージア」、資生堂の「マジョリカ・マジョルカ」のブランドコミュニケーションに繋がるソーシャルマーケティングの企画を審査している真っ最中だ。決勝には審査を通過した3チームが進出する。

このイベントで学生団体「applim」がイベントの開催を通じて同じ大学生たちに向けて、そして社会に向けて発信したいメッセージとはどのようなものなのだろうか。今回は主催する学生団体「applim」で代表をつとめる矢ノ目 亮さん(慶應義塾大学大学院)、副代表の榊原 知也さん(東京大学大学院)、広報を担当する松村 由梨花さん(青山学院大学)の3人に、お話を伺った。

右から学生団体「applim」副代表の榊原 知也さん(東京大学大学院)、同代表の矢ノ目 亮さん(慶應義塾大学大学院)、同広報担当の松村 由梨花さん(青山学院大学)
右から学生団体「applim」副代表の榊原 知也さん(東京大学大学院)、同代表の矢ノ目 亮さん(慶應義塾大学大学院)、同広報担当の松村 由梨花さん(青山学院大学)

● ”何か”と”何か”を掛け算すると、今までにないものが生まれるはずだ

まず、「applim」の設立趣旨と目的について聞いた。榊原さんによると、「applim」は世の中の新しい動きを学び、考え、そしてそこに新しい付加価値を加えることによって今までにない”新しいもの生み出す”ことを目的としているという。「”何か”と”何か”を掛け算すると、今までにないものが生まれるはずだ。その視点を学生たちと共有し、何かを学んでほしい」と榊原さんは語る。例えば、世の中を見てても、今まで別々だったものが一緒になることで生まれた便利な商品や新しい考え方はたくさんある。それを学生たちなかから生み出してみようという試みなのだ。

学生たちには、社会に出るまでに様々なものを知り感じるための十分な時間と、様々なものにチャレンジできる自由がある。「applim」はその豊富な時間を、自由な時間をただ何気なく過ごすのではなく、世の中にアンテナを張り、自由な発想で物事を考えるということの大切さを学生たちに気付かせ、世の中に対する視点の転換を促そうとしているのだ。「applim+(アプリム・プラス)」はこの考えを形にする場として用意され、そしてそのテーマが「ソーシャルマーケティング」だという点も、学生たちに最も身近で、かつ社会の関心の高さを反映させたテーマを通じて、この学生たちの間でこの”気付き”を共有するためのものだと言えよう。

● ”こんな自分でも、社会に向けて発信できる”という気持ちを持ち続ける

次に、学生たちは今回のイベント「applim+(アプリム・プラス)」を通じて何を学び、近い将来社会に出て何を活かすべきなのかを聞いた。

矢ノ目さんは、2010年に開催された applim 第1回コンテストで優勝した経験を持つ点を踏まえて、「”こんな自分でも、社会に向けて発信できる”という気持ちを忘れないことが重要だ」と話す。社会との関わりが大きくなったとはいえ、大学生であっても「世の中の多くの人の眼に触れる」活動をすることは難しい。そこでは何が受け入れられるのか、それがどのような影響を与えるのか、どのような価値を評価してもらえるのか、全く分からない。むしろ、目に留めてもらうことさえないかもしれない。

しかし、そこでがむしゃらに世の中を変えるためのアイデアを考え、チャレンジをし続けることが重要であり、それが評価されたときの感動は何にも代えられない。矢ノ目さんも applim 第1回で優勝を経験したときに「こんな自分でも世のために何かができる」という手ごたえを感じたといい、社会にでてもこの気持ちを大切にしていきたいと語った。

社会を少しでも良くする、私たちの生活を半歩でも便利にする、それを実現するための新しい価値を生み出すために考え、チャレンジし続けようとする姿勢は、ビジネスパーソンの日々の仕事に対する姿勢にも通じるものがあるはずだ。

● 世の中の観方を変えれば、人生はもっと楽しくなるはずだ

一方、松村さんは仕事のみならず、日々の生活におけるものの観方や視点に対する変化を大切にするべきだと語る。松村さんは「applim」での活動を通じて新しい価値や今まで知らない領域に足を踏み入れたことによって、今まで感じなかったような新しい興味関心が生まれたという。そして、このような経験を通じて「新しい興味の端緒は、世の中にたくさんある」と感じているという。

便利になった世の中で、便利な道具を使いこなして生活をしていると、それが当たり前になり、新たな興味関心などに心が動かなくなってしまうことがある。しかし、私たちの生活や日常に対する視点を少しだけ変えてみると、そこに「これはどういう仕組みなんだろう」「こんなものがあればいいのに」「こうすればもっと便利になる」といった興味やアイデア、気づきが生まれてくる。

世の中の仕組みや日常の在り方にもっと興味をもち、新しい気づきを発見しアイデアを考えれば、「世の中に対する観方が変わるだろうし、人生はもっと刺激的で楽しくなるはずだ」と松村さんは語った。イノベーションは、世の中に対して少しだけ視点を変えてみることで、世の中の新しい興味関心となる価値を生み出し、それを具現化することで新たな市場を生み出す。松村さんの考えは、これからの社会で新たなイノベーションを生み出すためには不可欠なものだと言えよう。

● 「applim」の経験を元に、世の中のために挑戦し続ける人間でありたい

最後に、3人に「将来、社会に出てどのようなチャレンジがしたいか」を聞いた。榊原さんは「世の中を変えるような成功を作り続け、それを社会と共有できる社会人になりたい」と語る。失敗をも「成功の糧を手に入れたという”成功”だ」と前向きに捉えたいという。松村さんは「自分の力で仕事を創れるようなビジネスパーソンになりたい」と語る。ビジネスを通じて社会から得る信頼を大切にし、その信頼から新たなビジネスを生み出したいという。

そして矢ノ目さんは、「applim」で得た経験を大切にしながら、「やりたいことに挑戦し続ける、自分に正直な人間であり続けたい」と語る。参加者として、そして主催者として「applim」で培ったチャレンジングスピリッツをもとに、「自分自身が本当にやりたいことは何か」を常に探し、それを一番に考えていきたいと語った。

9月4日に決勝レセプションを控える「applim+(アプリム・プラス)」は、彼らと同じ志を持ち、「世の中に新しい価値を生み出したい」「自分たちが感じた”新しい発見”を表現したい」という学生たちにとって大きな挑戦の場となる。彼らが5年後、10年後、インターネットやマーケティングなどにとどまらず様々な分野で世の中にどのような価値を生み出しているのか、今後の活躍が今から楽しみだ。

なお、「applim+(アプリム・プラス)」決勝レセプションの観覧希望者は同イベントのチケット購入ページ(http://peatix.com/event/791)で申込を受け付けている。当日は、決勝進出チームによるプレゼンテーションや参加審査員によるパネルディスカッション『ソーシャルメディアの未来と社会変化』などを予定しているという。
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