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マーケティング2007年1月23日 09:00

次世代 DVD に早くも海賊版、終わらぬいたちごっこ

この記事のURLhttp://japan.internet.com/wmnews/20070123/8.html
著者:株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・齋藤浩一
国内internet.com発の記事
中国における海賊版事情には驚くべきものがある。これはブランドものに限ったことではなく、映画や音楽などの光メディアでも深刻な問題となっている。そんな中、日本でも登場して間もない次世代 DVD 規格の HD DVD にも海賊版が出回っているとの情報が入ってきた。

今回明るみに出たのは、HD DVD で発売された映画「Serenity」の海賊版で、インターネット上でダウンロードできるようになっているという。データの暗号がすでに解かれており、多くの DVD 再生ソフトウェアで再生できるようになっているというから、日本企業としても無視できない問題だ。

中国のインターネットサイトでは、これまでも自作のソフトウェアを使って暗号を解読し、HD DVD の映画を複製したという書き込みが見受けられており、ディスクのボリュームラベルかタイトルキーがあれば、暗号は解読できるとされていた。この解読者がどのように暗号解読キーを手に入れたかは不明だが、複製品を作る技術がすでにあるものとみられる。

これに対し映画会社などは、すでに海賊版の存在が認められたため、製作されたタイトルキーを変更する予定だ。まずは、暗号解読ソフトウェアを探し出すことから始める。DVD 再生ソフトウェアの「PowerDVD」を開発した CyberLink 社は、ユーザーが同社のソフトウェアからタイトルキーを手に入れる可能性はないとし、解読との関係を否認している。

一方では、海賊版撲滅を目指した会社も新サービスをスタートさせている。映画ダウンロードサイトの夸克電影網(quacor)が、正規版映画の無料配信を始めた。夸克電影網か百度(Baidu)、網易(NetEast)、PPLive にユーザー登録するだけで、無料で映画のダウンロードやオンライン放送を楽しむことができる。

一般的に、正規版の映画配信サービスは有料だが、夸克電影網では映画の前後と間に広告を表示することで、ユーザーの費用負担をゼロにした。現在ネット上で公開されている映画「父子」では、映画の本編放映前後に各5秒、間に30秒の広告を2回差し込む。また同社は視聴率調査会社の AC Nielsen と提携し、利用状況データを収集。このデータに基づき広告主に料金を請求する仕組みだ。

夸克電影網の曾植 市場総監は、無料映画配信サービスについて「海賊版を撲滅するための新しいビジネスモデルだ。世界でも珍しい試みだろう」と自信を示す。現在、1,000タイトル以上の正規版映画と700タイトルのインターネット映画の版権を所有しているが、今後は更にタイトル数を増やし広告形式にバラエティを持たせることで、ユーザーと広告主からの要求に応えるという。独占契約を結んだ映画「江城夏日」は、半月で3万クリックに上る人気で、2007年内には扱う映画の4分の3を中国映画にする予定だ。

中国における海賊版管理の甘さは以前から指摘されている通りだが、DVD 規格が次世代になっても、海賊版をめぐるいたちごっこは前世代のままだ。

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