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中国:3Gへの期待をテコに浮上するのはどの携帯メーカーか?

株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・中村彩
2004年11月30日 / 00:00
 
 
11月8−10日に開催された「3Gインチャイナ−グローバルサミット2004」で第3世代(3G)携帯電話に関するテスト結果が発表され、紆余曲折を経た3Gへの道のりもあとわずかという雰囲気が漂い始めた。中国におけるこの3Gへの長い道のりは、 「中国IT白書2004−2005」(サーチナ、2004年10月)に詳しい。

10月末までの携帯電話加入件数が3.25億件に達し、ますます携帯電話大国の道をまい進する中国であるが、目の前には国産携帯端末の不振問題が立ちはだかっている。現状を打破するには、研究開発への投資や販売ルートの開拓が必要といわれており、国産メーカーは手探りながらも解決方法を模索し始めているようだ。

TCL 移動は11月21日、自動車搭載型携帯電話「神典e767」の販売を発表した。販売に関しては、自動車販売を手がける南菱汽車と戦略的パートナーシップを締結。南菱汽車推薦ブランドとして、販売店で取り扱われることになった。

この自動車搭載型携帯は、自動車消費に目をつけたものといえる。あるアナリストは、「カラー画面の携帯や100万画素のカメラ付き携帯の次は、マイカー族にターゲットを絞った通信製品の時代が到来する」と、TCL の動きに同調する。今後はこのような携帯電話と他産業の融合や、市場細分化が進むとの見方も強い。

また、携帯電話の購入層に対する「先行投資」も熱気を帯びている。ターゲットは大学生だ。中国でも大学生が携帯電話を所有するのは一般的になりつつある。消費能力こそ高くはないが、2004年11月の時点で大学生人口は1,600万、高校卒業予定者は280万という数が注目されているといえる。

例えば聯想(レノボ)は10月から7か月間、大学生に人気のスポーツであるバスケットボールに注目し、「中国大学生男子バスケットボールスーパーリーグ」を主催する。

ただし、こうした動きは中国国産メーカーに限らない。不動の人気を誇る海外メーカーの Nokia も、スポーツや就職活動といった大学生に身近なテーマを扱うイベント「Nokia・キャンパスベストオブベスト」を主催している。

これらのイベントは、大学側との提携で行われる。それによって、ブランドへの認知度と信頼度を高めるためといえる。彼らが社会人となって経済力を持ったときに、自社製品を購入してくれることを期待しているのだ。

いずれにしろ、3G解禁への期待が高まるこの時期が、端末メーカーにとって正念場といえる。端末市場では苦戦が続く日系企業も、NEC が中国中央電視台(CCTV)の広告枠に7,158万元を投入するなど、大きな動きを見せ始めた。3G解禁へ膨らむ期待を背景に上昇気流に乗るのはどの企業か、興味深い戦いがみられそうだ。

(執筆:サーチナ・中村彩)
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