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中国:2004年下半期携帯電話の流行趨勢

株式会社サイバーブレインズ 谷本 秀一
2004年9月7日 / 00:00
 
 
2003年後半から2004年の前半にかけて、携帯電話市場の流行には大きな変化が訪れている。モノクロ画面からカラー画面への変化に加え、カメラ付き携帯も流行のスポットになりつつある。市場の勃興期の時代から中国携帯電話市場をリードしてきたノキア、モトローラ、シーメンスなどのメーカーは、カメラ携帯の分野でサムソン、LG、ソニーエリクソンなどの攻勢にさらされ、大きなプレッシャーを受けている。

以下は、業界専門家の予測する、2004年中国携帯電話市場の流行趨勢である。

携帯電話が中国に普及し始めた当初は、携帯電話は贅沢品であり、新興ホワイトカラー層のステータスシンボルでもあった。しかし、携帯が急速に普及し、それを所有していること自体が特別なことでなくなると、ユーザーは携帯電話に自分の個性を反映することを求めるようになる。

携帯メーカーもそのようなユーザーのニーズを反映し、 化粧鏡をはめ込んだ機種を発売したり、防水や防衝撃加工を施していることを前面に打ち出した機種を発売したりと、個性面で特徴を打ちだそうと工夫を凝らしている。

デザインで成功した例として業界でも有名なのが、ソニーエリクソンの「T618」という機種で、斬新なデザインをもったこの機種が、ソニーエリクソンの携帯事業を赤字から黒字に転換させたとまで言われている。

このように、携帯を持っていることそのものが個性であった時代から、特徴のある携帯を持たなければ個性が強調できない時代となり、メーカー側もそれに合わせて、デザイン面でユーザーの注目を引きつけようと必死である。2004年下半期もこの傾向はさらに続き、斬新なデザインを打ち出した機種が次々と市場に現れると見られる。

上記の個性化の動きとも関係するが、携帯の娯楽性、例えば MP3鑑賞や、ゲームなどの機能も今後強化され、待ち受け画面、着信メロディーなども、個性主張の一手段となってゆくと見られる。

たとえば、「智能携帯」と評されるソニーエリクソンの「P908」には、MP3鑑賞機能、F1ゲーム、ゴルフゲームなどの機能が搭載されており、MP3音楽ファイルをそのまま着信メロディーに設定することもできる。また、中国で最も人気のある チャットツール OICQ のチャット機能を搭載した携帯も市場に出始めている。ノキアも「ゲーム携帯」と呼ばれる、ゲーム機能を重点に置いた機種を開発している。2004年後半の携帯の流行を予測する上で、「娯楽性」も大きなキーワードとなる。

機能面ではなんと言っても、カメラ付き携帯が流行する兆しが見えている。現在では30万画素のカメラが主流であるが、カメラ付き携帯が普及するのに伴い、画質に対する要求が急速に高まることも予測され、技術面でリードするメーカーにとっては大きなチャンス到来を意味する。

このように携帯電話の多機能化が進む反面、操作のシンプルさ、あるいは電話をかけるという基本機能のみを重視する動きも生まれてくると見られる。

中国における携帯電話普及率は、過去数年間驚異的なスピードで伸びてきたが、今後は携帯電話に対するニーズ細分化され、流行は個性重視の方向へと転換する。2004年はちょうどその転換点に位置すると見られる。(記事提供:チャイナサーベイ

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