もう消えちゃったサイトも探せる「WARP」―収録件数が1万を突破
ひこにゃん全盛を思わせるゆるキャラまつり(2010年)のアーカイブ

あとで読み返そうと思ってブックマークに保存しておいたのに、いつの間にか消えたり中身が変わったりするWebサイト。何も個人や企業が運営しているものだけでなく、官公庁や自治体、大規模イベントでもよくある話だ。「WARP」はこうした問題を多少解決してくれるかもしれない。

WARPとは、国立国会図書館が進める「インターネット資料収集保存事業(Web Archiving Project)」の略称。多くの公共機関のWebサイトは情報を頻繁に更新、削除するため、過去の内容が失われていくが、それらをいつでも見ることができるようにと収集、保存している。

国の機関が運営するサイト、2010年にあったものは5年後には4割しか残っていない
国の機関が運営するサイト、2010年にあったものは5年後には4割しか残っていない

官公庁、自治体、国公立大学などが収集対象。ほかにも公益法人、私立大学、政党、国際的・文化的イベント、東日本大震災に関するWebサイト、電子雑誌などを収集、保存している。

WARPではこのほど収録したサイトの数が1万件を突破したそう。2002年から10年以上続けていて1万件というのは多いような、少ないような。

ちなみにWARPは収録対象にどんなサイトがあるのかをインフォグラフィックスとして公開している。

同様のサービスとしては世界のあらゆるWebサイトを対象とした「Internet Archive」が有名だが、WARPにも日本に特化したサービスとして頑張ってほしいものである。