電池交換などが不要で、球状や角、湾曲部にも設置できる、厚さ2.5ミリメートル、重さ3グラムの薄型軽量ビーコンが、富士通研究所で開発された。

ビーコンとは、自身の存在や位置を伝えるために、ID や場に応じた必要な情報を配信する仕組みや装置のこと。

従来の電池交換不要なビーコンは、起動時に必要な電力を確保する制御回路として、電源 IC や二次電池などの電源部品が必要だった。そのため、ビーコンは固くて大きく、設置場所が限られていた。

今回、制御回路である電源監視を一時的に停止させる電源制御技術を開発、太陽電池でビーコンを起動できるようにしたため、従来の電源部品が不要となった。

このビーコンを伸縮可能な薄膜シリコーンシートへ実装すると、曲げて設置できるようになる。薄く曲げられるビーコンは、天井蛍光灯の隙間や LED 電球の表面などにも取り付けることができ、かつ、電池交換も必要ないので、設置運用に手間がかからない。

電池交換不要の薄くて曲がるビーコン、富士通研から
電池交換不要の薄型ビーコン