NTT と NTT コミュニケーションズ(NTT Com)は、高い偏波モード分散を有する敷設分散シフトファイバーケーブルで構成された既設の 100G 光伝送網に、1チャネルあたり 400G の光信号の増設と減設を実施し、400G 光信号の安定した長距離伝送が可能であることを確認した。

東京オリンピックや4K/8Kにむけて既設の100G光伝送網で現行の4倍の高速通信を可能に、NTT ら
伝送実験の構成(概要)

これにより、既設の 100G 光伝送網を活用しながら 400G 光信号を増設することで、光回線容量を現行の4倍に増大できることが判明した。東京オリンピックやパラリンピックの開催に向けて加速する4K/8Kの高解像映像配信に必要な大容量トラヒックに耐えられる基幹網を構築できるようになる。

現在、100G光伝送システムの普及が世界的にも急速に進んでいる状況だが、4K/8Kなどの高解像映像の流通拡大や M2M の本格普及に伴い、ネットワークを流通するデータはさらに超高速・大容量・多種多様になることが想定されている。NTTとNTT Com では、既設の 100G 光伝送システムの、経済的かつタイムリーな容量拡張の実用化に向けた技術の開発を進めてきた。