ソフトバンクロボティクスとソフトバンクモバイルは、ヒューマノイド(人間型)ロボット「Pepper(ペッパー)」の開発者向け数量限定販売を実施する。初回生産分300台の購入申し込みを、2月27日10時より Web サイトおよび「ソフトバンク表参道」で受け付ける。販売価格は19万8,000円。Pepper 用アプリケーションを追加するための「Pepper 基本プラン」(月額1万4,800円×36か月)と、サポート割引サービス「Pepper 保険パック」(月額9,800円×36か月)も用意する。

ソフトバンクのロボット「Pepper」、初回生産分300台の購入予約を2月27日に開始
300台の限定販売
(出典:ソフトバンクロボティクス、ソフトバンクモバイル)

Pepper は、クラウドベースの AI(人工知能)で動くロボットだ。音声合成エンジンを用いた発話機能により、人間同士のような自然な会話ができるそうだ。さらに、周囲の状況を把握しながら自律的に判断して行動し、人の表情と声のトーンを分析して人の感情を推定できる「感情認識機能」を備えるという。こうした Pepper の機能に着目し、ネスレ日本は Pepper を「ネスカフェ」のコーヒーマシン売り場の接客に活用し始めている。

店舗で Pepper が接客しているイメージ (出典:ネスレ日本、ソフトバンクロボティクス)
店舗で Pepper が接客しているイメージ
(出典:ネスレ日本、ソフトバンクロボティクス)

2014年6月に Pepper を発表した当初、2015年2月には一般向け販売を開始するとしていたが、当面は数量を絞って販売していくようだ。MMD 研究所の実施した購入意向調査によると、購入希望者は2.9%にとどまっており、こうした状況が販売方式の変更に影響したのだろうか。

Pepper の購入意向 (出典:MMD 研究所)
Pepper の購入意向
(出典:MMD 研究所)

今回発売する300台の販売は、2014年9月のデベロッパー先行モデル抽選販売で落選した人に優先して行う。また、300台のうち30台はソフトバンク表参道で販売する。

今後については、2015年夏ごろに次回生産分を販売する予定。

※表示価格はいずれも税別。