ジャパンネット銀行が行った「インターネットバンキングのセキュリティに関する意識調査」によると、インターネットバンキングに関する被害・危険などについて、個人ユーザーは42.2%が、法人ユーザーは36.5%が「経験あり」と答えた。

ネットバンキングで42.2%が危ない目に、2年前から倍増
インターネットバンキングに関わる被害・危険

個人について被害・危険の内訳をみると、2014年には預金の不正出金(2.1%)や個人情報・口座情報の流出(15.8%)といった実際の被害から、フィッシングメールの受信(25.5%)やスパイウェアへの感染(15.4%)など被害の前段階である危険への経験まで、全項目で前回2012年からの増加がみられた。法人では、フィッシングメールの受信で40.9%と個人を大きく上回ったが、その他の項目では総じて個人より低い結果だった。

インターネットバンキング利用のために銀行を選択する際の重視点について、「セキュリティ」が個人73.5%、法人72.5%と1位だった。。前回の調査と比べると、個人ユーザーでは「セキュリティ」を重視点として挙げた人が7.1ポイント減少し、代わって「サービス内容」を挙げた人が6.1ポイント上昇し27.6%になった。危険が高まっているのにも関わらず「セキュリティ」を重視する人が減った理由として、セキュリティ対策は当然のこととして認識されてきていることが考えられるという。

インターネットバンキング利用のために銀行を選択する際の重視点
インターネットバンキング利用のために銀行を選択する際の重視点

個人がインターネットバンキングを利用する端末は、パソコン93.2%が、スマートフォン50.3%という結果だった。一方で、携帯電話の利用は7.1%と1割を切った。また、スマートフォンにアプリケーションをインストールすることによる不安について、不安に感じる人が2012年より減少し、「感じる」「どちらかといえば感じる」を合わせ70.1%と、2012年の88.8%より20ポイント近く下がった。

 個人がインターネットバンキングを利用する端末
個人がインターネットバンキングを利用する端末

この調査の調査対象は、ジャパンネット銀行に口座を持つ20代から50代の全国の男女3,939名および法人425社。