NEDO 助成事業の成果として、PEZY Computing が開発した高性能プロセッサが小型スーパーコンピュータ(スパコン)「Suiren(睡蓮)」に搭載され、昨年11月20日、米国ルイジアナ州ニュー・オーリンズで開催された「SC14(The International Conference for High Performance Computing, Networking, Storage and Analysis 2014)」国際学会で、スパコン消費電力性能ランキング「The Green 500 List」の世界第2位、国内第1位を獲得した。

搭載されたプロセッサ「PEZY-SC」は、1チップ内に世界最大級の1,024個の演算コアを持ち、超並列演算が可能で、倍精度浮動小数点数演算 1.5TFlops の演算性能がある。Suiren(睡蓮)では、この「PEZY-SC」を合計256個使用し、システム全体の理論性能として395 TFlops の演算能力を持っている。

今回の SC14 スパコン性能ランキングでは、絶対性能を競う Top500 リストで 178.1TFlops で369位にランクインした。また、Top500 リストを省電力性能が高い順に並べ替えた Green500 リストでは、システム全体の電力効率として前回6月のリスト1位の性能を約12%上回る1ワットあたり演算性能 4.946GFlops を記録し、世界2位にランクインした。

PEZY-SC は、プロセッサ単体で見た場合の消費電力効率として 25GFlops/W(倍精度)の省電力性能を達成しており、「Suiren(睡蓮)」システムの省電力化に貢献している。

現在スパコン、サーバーに代表される高性能コンピュータシステムを総括した HPC(High Performance Computing)分野では、その演算能力の向上だけでなく、電力効率の改善がより一層強く求められており、高性能と低消費電力を両立させた PEZY-SC プロセッサを用いることで、小型ながら省電力・高性能なコンピュータシステムが実現できることが実証された。今後、PEZY Computing では、今回実証された消費電力性能の高さを活かして、HPC 分野の実アプリケーションの実装と性能検証を進めて行く。