電通ブルーは、鍵でなくスマートフォンの専用アプリケーションから Bluetooth 経由でロックを開閉できる南京錠システム「246(ニーヨンロック)」を発売する予定だ。現在、製品紹介をする公式 Web サイトでは、製品/サービスを先行利用するモニター ユーザー「246 アンバサダー」を募集している。

鍵穴の無いスマホで開閉する南京錠「246」、電池切れで操作できないなど実用性よりファッション用途
鍵穴のない南京錠「246」

246 の形状は慣れ親しんだ南京錠だが、鍵穴がなく、開閉をスマートフォンのアプリケーションで行う。鍵を持ち歩く必要がなく、なくす心配もない。複数の錠を使っていても、1つのスマートフォンですべて管理できる。第一弾モデルの「246 Padlock」(税別価格1万246円)は、リチウム電池(CR2)1個で約180日の使用が可能。今後は家族や友人にも鍵の開閉権限を持たせたり、いつ、誰が開け閉めしたのかといった操作履歴を確認したりできる機能を追加していく。

操作はスマホのアプリから
操作はスマホのアプリから

246 公式サイトに掲載されている Q&A によると、246 Padlock は電池が切れると鍵の開閉ができなくなり、専用アプリケーション上からも認識できなくなるという。また、防水性および防塵性を備えていないので、雨の降りつけるような屋外や、埃の多い場所などでは使えない。こういった使用上の制限を考えると、第一弾モデルの 246 Padlock は実用的な錠前とはいえない。

第一弾モデルの 246 Padlock
第一弾モデルの 246 Padlock

この点は電通ブルーも認識しているためか、246 Padlock の表面を本革で覆い、「アイボリーホワイト」「ストーングレー」「ランプブラック」「ナイトブルー」「ボルドーレッド」の5色展開にするなど、ファッションアイテムの一種として考えているようだ。セキュリティ ツールというよりも、「大切にしている持ち物に取り付けることで愛着のある持ち物を大事に守る気持ちを表現するアイコンとなっていけることを目標とする思いを表現した」と説明している。バッテリ切れで施錠/解錠できなくても対処可能な使い方しか想定していないのだろう。

カラーバリエーション
カラーバリエーション