米国 IBM は、Intel Xeon v3 システムに比べて価格性能比を約20%向上する(IBM による)、新システム製品を発表、x86 サーバーとは異なる新たな選択肢を示した。

新しい「IBM Power S824L」サーバーは、ビッグデータの超高速処理用に設計、開発されたプロセッサ、「POWER8」を搭載している。さらに、OpenPOWER Foundation メンバーである NVIDIA の GPU アクセラレータを組み合わせることで、金融機関の正確なリスク分析、エネルギー企業の的確な石油埋蔵量の調査、研究医の迅速な病気治療方法の特定などが可能になるという。

この GPU アクセラレータには、数百万のデータ計算を並行処理できる能力があり、計算中心のアプリケーションの処理速度を高められるように設計されているので、「IBM Power Systems」で稼動する BLU アクセラレーション搭載「IBM DB2」などのビッグデータ関連アプリケーションも、GPU アクセラレータを活用できるように取り組んでいる。

さらに IBM は、SOAP3、NAMD、GROMACS、FFTW ライブラリ、Quantum Espresso など、GPU アクセラレータを活用している生命情報科学、防衛、金融、分子力学、気象モデル作成などの広範な分野で使用されるアプリケーションの IBM Power Systems 対応を進めていく予定。

今後 IBM Power Systems は、NVIDIA NVLink テクノロジーを採用する予定で、PCI Express インターフェイスでの CPU と GPU 間のデータ転送が不要になる。これにより、NVIDIA GPU が IBM POWER のメモリに全ての帯域幅を使ってアクセスすることが可能となり、様々なアプリケーションの性能を高めることができる。このシステムは、2016年はじめに販売を開始する予定だ。