2007年3月、Red Hat は「Red Hat Enterprise Linux 5」(RHEL)を初めて発表した。今となっては古風に見えるかもしれないが、RHEL 5 は、Red Hat にとって仮想化を強調した最初のメジャーリリースで、特に注目に値するものだった。現在では、仮想化は、近代的なディストロには当たり前の機能だが。

当初の計画では、RHEL 5 は7年間サポートされるはずだったが、2012年に計画は変更され、RHEL 5 の標準サポートは10年間に延長された。

先週、Red Hat は RHEL 5.11 をリリースしたが、それは RHEL 5.X にとって最後のマイナーマイルストーンリリースだ。RHEL は今や、Red Hat が「製品サポートの第3フェーズ」と呼ぶ3年続くサイクルに入った。このフェーズではプラットフォームに新機能は追加されず、Red Hat は、ただ、重大な影響のあるセキュリティを修正したり、緊急のバグフィックスを優先して行うのみだ。

「Red Hat の、安定した長期の製品ライフサイクルに関する取り組みは、重要なアプリケーションを Red Hat Enterprise Linux で稼働させているエンタープライズの顧客にとっては、鍵となる利点だ」と、Red Hat プラットフォーム事業部門のジェネラルマネージャ兼 VP の Jim Totton 氏は、声明の中でそう語った。

「Red Hat Enterprise Linux 5.11 は Red Hat Enterprise Linux 5 プラットフォームの最終マイナーリリースとなるがその一方、セキュリティの強化と信頼性の向上で、プラットフォームの生存能力をさらに数年維持できるよう設計されている」

新しい強化点にはセキュリティの強化と安定性の向上が含まれ、ユーザーがシステムをデバッグする手法も改善された。より新しいストレージアダプタをサポートする新しいストレージドライバや、RHEL の VMware ESXi での稼働のサポートもある。

セキュリティ面では、 大きな改善として OpenSCAP がバージョン 1.0.8 にアップデートされた。Red Hat は2011年5月に初めて、RHEL 5.7 マイルストーンアップデートで OpenSCAP に対するサポートを行った。OpenSCAP は SCAP(Security Content Automation Protocol)フレームワークのオープンソース実装で、セキュリティシステムの維持に対する標準的な手法を作り出すものだ。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。