NEC が、SDN(Software-Defined Networking)で構築したネットワークが正しく動作しているかどうかを高速で検証できるソフトウェア技術を開発した。

この技術は、アプリケーションソフトウェアのネットワーク制御で生じる「ネットワーク状態」の変化を把握し、制御するアプリケーションソフトウェアの動作を高速で検証できるようにするもの。

従来型ネットワークは通信経路が固定されているため、経路に沿った通信試験を行い、動作の検証を行っていた。しかし、SDN で構成されたネットワークは、アプリケーションソフトウェアが通信経路を自動制御することから、変化する通信経路を考慮して検証しなければならず、動作検証に時間がかかっていた。

NEC の開発した技術では、重複する「ネットワーク状態」の検証を省略したり、共通属性を持つ通信パケットをまとめて検証するなどして、従来の SDN 検証技術より約10倍の速さで動作を検証できるそうだ。

SDN によるネットワークでは、アプリケーションによるネットワークの制御で、ネットワーク機器の状態変化や通信パケットの移動などが生じる。ネットワークの動作検証では、これらの変化が起きた各瞬間を「ネットワーク状態」と規定、「ネットワーク状態」の検証で行程履歴を記録・管理することで、すでに検証済みの「ネットワーク状態」と同一の状態が現れると、その状態に対する検証を省略、重複処理をなくした。

また、通信パケットは、ネットワーク上のスイッチを順番に経由して送信先へ移動するが、従来技術では、スイッチを経由する順番を組み合わせた全ての「ネットワーク状態」を検証していたのを、新技術では順番を問わず、1通りの移動順の組み合わせのみを検証する。

さらに、通信パケットの送信先アドレスなどの属性情報ごとに動作を検証していた従来技術とは異なり、送信先アドレスなど、共通の属性情報を保有する通信パケットの検証をまとめて処理、検証が必要な「ネットワーク状態」の数を大幅に削減した。