米国 Google の日本法人グーグルは、災害の発生に備えて事前に知っていると役立つ情報を地図上に示す「Google 防災マップ」を公開した。現在、全国各地の地難所情報に加え、東京都の防災情報と、NTT 東日本の公衆電話に関する情報を掲載中。Google は、防災マップなどの活用に興味のある自治体に協力を呼びかけている。

Google が「防災マップ」公開、地難所情報や東京都の地域別危険度、NTT 東の公衆電話情報を掲載
Google 防災マップ
東京都防災情報を表示

Google は、発生した災害を対象として、被災者や救援者を支援する目的で「Google 災害情報マップ」を以前から運営している。今回公開した Google 防災マップは、防災に役立つ地図情報を提供することが目的。Web サイト「Google クライシスレスポンス」の上部にある「防災マップ」をクリックするとアクセスできる。

防災マップで閲覧できる東京都防災情報は、東京都都市整備局が公開している地震に関する地域危険度測定調査の結果と、避難場所などの概要データ。具体的には、「避難場所」「地区内残留地区」「火災危険度」「建物倒壊危険度」「災害時活動困難度を考慮した総合危険度」という5項目が確認できる。また、NTT 東日本の公衆電話情報は、公衆電話と、災害時に無料で利用できる特設公衆電話の設置場所が地図上に表示される。

Google 防災マップ 公衆電話情報を表示
Google 防災マップ
公衆電話情報を表示

閲覧したい情報を選ぶには、防災マップの画面右上にある「レイヤ」メニューをクリック、「情報を表示」にチェックを入れ、その下にあるドロップダウンリストから目的に情報を選択する。

Google 防災マップ スマートフォン版の表示
Google 防災マップ
スマートフォン版の表示

また、8月29日から9月5日の防災週間期間中、Google 災害情報マップにでは KDDI から情報提供を受けて「au 携帯電話サービス復旧エリアマップ」を提供し、実際の災害に遭った場合を想定した訓練などに役立てられるようにする。