東芝は、Murakumo と共同開発の「リアルタイム・スケーラブル同期データベースシステム」のプロトタイプ実機を用いた動作確認試験を行った。その結果、CPU の消費電力あたり処理量が現行サーバー比で約40倍で世界最高速となったこと、また、400台の同期拡張性を確認した。

従来、サーバーにアクセスする端末が増えると、CPU の処理遅れやネットワーク渋滞で、データの読み出し速度が遅くなるという課題があった。課題を解決するには、CPU の性能を上げたり、高速ストレージに置き換えたり、ネットワーク構造を見直す必要があった。

新システムは、機器のセンサーデータや個人情報などのデータを管理するデータベースが搭載された単一サーバーを、データの同期性を保ちつつ、並列に数百台を並べて必要に応じて拡張できるようにしたもの。同期リプリケーションで常に同期のとれたミラーデータテーブルを配置し、ミラーの増設で、400台連装までの大規模拡張性を実現した。

システムでは、サーバー間のすべてのデータ同期を高速に処理する新たなミドルウエアと、複数のサーバーが接続された環境での高速ネットワーク技術、HDD より読み書きの速い自社製 SSD、高速 CPU など先端デバイスを採用、同期された複数のサーバーに端末からのアクセスを分散させ、高速性を実現した。

このシステムは、ヘルスケア分野や交通、セキュリティなどの社会インフラ分野で、ビッグデータ処理や M2M 向け処理など、スーパーコンピュータが担うような大容量データの高速処理に適用できるそうだ。

6月28日まで福岡国際会議場で開催の「第28回国際コンピュータ支援放射線医学・外科学会議」に展示される予定。