ドイツ SAP はがんと闘う SAP 従業員に、オーダーメイドの治療を提供するサービスを開始するそうだ。

このサービスは、MolecularHealth の「TreatmentMAP」ソフトウェアをベースとするもの。患者の個別のがんを解析し、臨床データやゲノムデータの臨床的解釈を提供、医師が患者ひとりひとりについての治療判断を下せるように支援する。TreatmentMAP は、オーダーメイドのがん治療用にヨーロッパで初めて認可された医療ソフトウェア。

ヨーロッパでは GATC Biotech が、米国では MolecularHealth の CLIA 認定シーケンス研究所が、シーケンスデータを提供する予定。

これらの膨大なデータは、「SAP Genomic Analyzer」ソリューションに含まれる超高速ゲノム配列アルゴリズムによって処理されるが、DNA 配列のエクソーム解析は、従来の配列解析ソフトウェアの所要時間の約300分の1の、3分で行われるそうだ。

計画では、「SAP HANA」プラットフォームを使用した TreatmentMAP でシーケンスデータを処理し、これに基づいた治療選択肢を、SAP 従業員の治療にあたるがん専門医に提供する。がん専門医と患者は、話し合いで適切な治療方針を決定するが、この治療方針は、他の方法では入手できないかもしれない詳細情報に裏付けられている。

SAP はこのサービスを、固形がんと診断された従業員に提供する予定。パイロットテストを2か国で実施し、将来的にはサービスを提供する国を拡大していく。

オーダーメイド治療は、SAP HANA などの大量データ処理や遺伝子配列解析技術の向上で実現し、現在の医学界の大きな流れとなっている。SAP は、TreatmentMAP と組み合わせた最先端の遺伝子配列解析を、従業員に提供するという、計画の第一歩を踏み出した。