パナソニックのオートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、LED 照明の光反射板に使用されるプラスチック製のシートおよびフィルム用ポリプロピレン樹脂成形材料「FULL BRIGHT(フルブライト) PP」を開発した。耐久性に優れ、高温、UV 環境下でも高い光反射率を長期間維持できるそうだ。

光反射性 ポリプロピレン樹脂成形材料「FULL BRIGHT PP」を開発
光反射性 ポリプロピレン樹脂成形材料「FULL BRIGHT PP」

同材料は、高い光反射率を維持し、光源を長期間使用できる。独自の熱可塑性樹脂の高分散技術により、長期高温・UV 環境試験(120℃ 2,000時間後)で94%以上の光反射率を実現した。PP 樹脂は耐薬品性にも強く屋外用途での光源の長期使用にも貢献する。

品番は、「MBG120H11P」「MGB130H11M」で、6月にサンプル対応、量産開始は今年下期。

120℃ UV環境下 2000時間後の変色の比較
120℃ UV環境下 2000時間後の変色の比較


また、光反射シートやフィルムの加工性に優れ、複雑な設計にも対応する。独自の樹脂の高分散・高流動化技術により、光反射シートおよび光反射フィルムの押出成形に適したPP 樹脂成形材料の開発に成功した。厚み100から400μmのフィルム形成、厚み500μm以上のシート成形が可能。

加工イメージ
加工イメージ