ソフトバンクグループのアスラテックは、ヒューマノイド型ロボット向けの OS「V-Sido(ブシドー)」を発表した。今後、同 OS を搭載したロボット開発の支援を開始するという。合わせて、V-Sido のコンセプト機「ASRA C1」も披露している。

ソフトバンクグループ、また新たなロボットを発表、汎用 OS 「V-Sido」搭載した「ASRA C1」
ソフトバンクグループはまた新たなロボットを発表した(出典:アスラテック)

ソフトバンクグループでは、すでにフランス Aldebaran Robotics が開発した、台車のような脚部を持つヒューマノイド型ロボット「Pepper」を発表しているが、アスラテックの ASRA C1 は完全な2足歩行型だ。

ASRA C1 が搭載する V-Sido OS は、急な衝撃を受けた際や、不安定な足場でも倒れにくいのが特徴。さらにスマートフォンなどから大まかな指示を出すだけで、ロボットが必要な情報を補完して動く。インターネット経由の遠隔操作も可能。

ちなみに体高 40cm のホビーロボットから、4m の大型ロボットまで、さまざまなサイズに対応できるとしている。

汎用OS「V-Sido」は、さまざまなサイズのロボットに対応するとしている(出典:アスラテック)
汎用 OS「V-Sido」は、さまざまなサイズのロボットに対応するとしている(出典:アスラテック)

アスラテックでは最近のロボット業界について、多くの新規参入がある「開発競争時代」に入っていると説明。一方で従来のロボットの多くは、メーカー各社が独自に開発した OS を採用しているとし、 V-Sido は汎用 OS としての普及を目指す。

同社は、V-Sido OS の特徴である倒れにくい姿勢制御や、リアルタイムでの2足歩行などの一部機能を実装したマイコンボード「V-Sido CONNECT(ブシドー・コネクト)」を年内に発売する予定。ただし価格はまだ決まっていない。企業だけでなく、ホビーロボットのユーザーの購入も見込んでいる。