米国 Oracle は5月13日、Oracle Linux と Oracle VM で「OpenStack」をサポートすると発表した。Oracle はすでに、同社の UNIX システム「Solaris 11.2」で OpenStack をサポートすると表明している。Oracle の Wim Coekaerts 氏は Oracle Linux での OpenStack サポートについて、声明で次のように述べている。

Oracle、Oracle Linux で OpenStack をサポート―「ExaCloud」はありうるか?
「Oracle は OpenStack コミュニティと多くの分野で密接に協働してきた。Oracle は今後も OpenStack との協働を継続する。OpenStack は我々の顧客に対し、大規模な Oracle データセンターでのデプロイ、管理、サポートをより効率的なものにする機能を提供する」

Oracle Linux は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)をベースにしたディストリビューション。Oracle Linux による OpenStack サポートは、技術的には画期的なこととは言えないだろう。むしろ、UNIX システムである Solaris で OpenStack サポートを実現したことの方が、ずっと革新的だ。

だがそれでも、Oracle Linux が OpenStack  をサポートしたことには大きな意味がある。

Oracle Linux は、Exalogic や Exadata といった、Oracle エンジニアド・システムの多くで利用されている OS だからだ。エンジニアド・システムは、Oracle の売上高増加をリードするポートフォリオだ。3月に行われた2014会計年度第3四半期決算発表で CEO である Larry Ellison 氏は、およそ1万のエンジニアド・システムが顧客のもとに届けられたと述べていた。

OpenStack
OpenStack を得たことで、エンジニアド・システムは、パワフルなクラウドボックスになるのだろうか?

私は、それはありうると考えている。

Oracle は、クラウドに特化したエンジニアド・システムを構築するかもしれない。Oracle のこれまでのネーミングルールに従えば、その名称は「ExaCloud」となるのではないか?

最新の OpenStack リリース「Icehouse」には、「データベース・アズ・ア・サービス(Database-as-a-Service:DaaS)」テクノロジー「Trove」プロジェクトが追加されている。Oracle が Trove を Oracle データベース配備で利用可能なものに拡張するというのは、それほど突飛な想像ではないだろう。

Oracle Solaris
Oracle は、Solaris と Oracle Linux の両方で OpenStack をサポートし、どちらを利用する顧客にも恩恵を与えるという、尊敬に値する仕事を続けている。Oracle には Solaris でのみ OpenStack をサポートするという選択肢もあったはずだが、彼らはそれを選ばなかった。

IBM や HP には、Oracle と同じことができていない。この点で Oracle は、OpenStack を Linux と UNIX の両方でサポートする、ユニークなポジションを持った唯一のベンダーとなった。

顧客企業には、Solaris を、あるいは Oracle Linux を選択するそれぞれの事情があるだろう。だがどちらを選択した場合でも、Oracle の顧客は OpenStack を利用できるのだ。Oracle は顧客に選択肢を与え、その結果、OpenStack 市場の拡大に貢献してくれている。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。