NTT日本アルカテル・ルーセント富士通の3社は、共同研究の成果として、欧州の標準化団体 ETSI(European Telecommunications Standards Institute)の「NFV ISG」(Network Functions Virtualisation Industry Specification Group)に、「仮想ネットワーク基盤サービス」(VNPaaS)の具体的な実現構成を提案、それが ETSI 公認のコンセプト実証(PoC:Proof of Concept)として認定された。

5月14日に沖縄万国津梁館貴賓室で事例のデモンストレーションを行う予定。

仮想化技術を通信ネットワークに適用して、専用ハードウェアによる従来のネットワーク機器をソフトウェア化し、汎用ハードウェアの仮想化基盤で動作させる NFV(Network Functions Virtualisation)が注目されている。

一方で、通信ネットワーク機能をソフトウェア化すると実現すべき機能が増えるため、サービスアプリケーションの複雑さがより増していくことが予想される。

NTT、日本アルカテル・ルーセント、富士通の3社は、情報通信システムを支える信頼性、拡張性、運用性を実現するプラットフォームを担うサーバアーキテクチャの研究に、2014年2月から取り組んでいる。

NTT とアルカテル・ルーセント、富士通の仮想ネットワーク基盤技術を欧州の標準化団体が認定
仮想ネットワーク基盤サービス(VNPaaS)

ETSI NFV ISG で定義された使用事例のひとつである「仮想ネットワーク基盤サービス」とは、サービス提供会社に、仮想ネットワークでアプリケーションを開発/搭載/運用できるフレームワークを提供するサービス。

今回の提案では、複数の地域にまたがって分散配置されたハードウェアによるプラットフォームに、情報通信システムに必要な信頼性・拡張性を担保する機能を持たせ、ひとつの仮想ネットワーク機能を実現するコンセプトを実証した。

NFV ISG PoC 提案の概要
NFV ISG PoC 提案の概要

これまでアプリケーション側で行っていた信頼性・拡張性機能をプラットフォームで実現し、アプリケーションごとに信頼性・拡張性を考慮する必要をなくした。また、ハードウェアを複数の地域にまたがって分散配置させるプラットフォームであるので、自然災害などの被害からも早期にシステムを復旧できる。

共同研究では、NTT が 通信事業者の要件を提供、実証内容を提案し、日本アルカテル・ルーセントは、通信事業者向けの保守要件を考慮したサーバー仮想化、オーケストレーション技術を持つ製品「CloudBand」を提供した。また、富士通は、ステートフルな(システム内部に状態を保持する)VNF(Virtual Network Function)で、高信頼性と拡張性のあるミドルウェアと、保守・運用の役割を果たす技術の提供した。