LINE は4月28日、無料メッセージ/通話アプリケーション「LINE」の Android 版アプリケーションを「バージョン4.3.0」にアップデートし、同アプリ内の電話発信機能「LINE電話」の本人確認プロセスを強化した。これにより、発信しようとしている人がその電話番号の持ち主かどうかを確かめ、発信番号を偽装できないようにする。

この確認プロセスが起動するのは、「LINE電話の利用時に発信者が本人以外の電話番号を利用して電話しようとしている」可能性がある場面。この状況で番号認証用ポップアップの「認証」ボタンをユーザーがタップすると、LINE 登録済み電話番号に「認証番号」入り SMS が届く。ユーザーは、この認証番号を LINE電話の画面で入力すると「その電話番号の持ち主である」と認められ、番号通知する状態で発信できる。

Android 用 LINE の最新版、「LINE電話」に“番号偽装”対策を導入
発信時に SMS で番号の持ち主かどうか確認

認証をキャンセルしたり失敗したりすると、「その電話番号の持ち主でない」とみなされ、発信はできるが番号が非通知となる。つまり、SIM カード差し替えによる発信時の番号偽装ができない。ただし、一度認証を見送っても「LINE電話」の「設定」メニューで「非通知発信解除」を選べば、再び認証が行える。

番号通知したい場合は認証し直す
番号通知したい場合は認証し直す

なお、確認プロセスの起動条件や確認方法などの詳細については、「セキュリティ観点上、開示を控えさせていただきます」とのことだ。

LINE は Android 版 LINE を今回リリースした最新版へアップデートするよう呼びかけており、該当するユーザーに LINE のトーク機能を使って案内を送った。

ユーザーにアップデートを呼びかけている
ユーザーにアップデートを呼びかけている