日立製作所は、新たに開発したストレージ仮想化技術による、クラウド環境のエンタープライズシステム向けストレージプラットフォームを製品化、全世界で販売開始した。

日立は、新たに開発したストレージ仮想化技術「global virtualization」による、高い信頼性を持つクラウド基盤となる、ストレージプラットフォームを製品化した。

このストレージプラットフォームは、global virtualization を適用したエンタープライズ ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」(VSP G1000)とストレージ基本ソフトウェア「Hitachi Storage Virtualization Operating System」(SVOS)、それにストレージ管理ソフトウェア「Hitachi Command Suite」で構成される。

global virtualization は、サーバーやアプリケーションに対し、複数のストレージ装置を仮想的に1台のストレージ装置として見せることができるストレージ仮想化技術。業務システムが構築されたサーバー群に、複数のストレージ装置を仮想的に1台のストレージ装置として見せることで、システムを二重化して業務の生産性の向上させたり、業務システムを停止せずに新旧ストレージ装置を入れ替えることができる。

この技術を適用した VSP G1000 と SVOS により、これまでストレージシステムを継続的に稼働させることが困難だった環境でも、稼働を継続できるようになる。

VSP G1000 ではプロセッサボードを改良、従来製品比でデータアクセス性能が約3倍の、3,000,000IOPS(Input Output Per Second)以上に向上した。急激なアクセス変動やデータ量の急増にも対応できる。

また、VSP G1000 が搭載されているラック間を、ケーブル長で最大100メートルまで離して設置できるようにした。これまでは、ストレージ装置の将来の拡張を見越し、初期導入時に拡張用のスペースを用意しておかなければならなかった。

さらに、大容量 HDD を採用、記憶容量あたりのエネルギー消費効率を向上させた。

日立、新ストレージ仮想化技術によるストレージプラットフォームを全世界で販売
新仮想化技術 global virtualization でサービス継続性を向上