GitHub 共同創業者であり前 CEO だった Tom Preston-Werner 氏が同社を辞職した。

ソフトウェア開発現場は今も男性社会か? ― GitHub 共同創業者 Tom Preston-Werner 氏が性差別疑惑により辞職
Preston-Werner 氏
Preston-Werner 氏の辞職は、同氏に対する内部調査の結果を受けてのもの。調査は、GitHub の元社員だった女性開発者 Julie Ann Horvath 氏が、Preston-Werner 氏とその妻によって性差別的な扱いを受けたと主張したことで実施された。

Horvath 氏は GitHub 退職時、GitHub が女性開発者に敵対的な文化を持っていると述べていた。

「私は、GitHub の文化に慣れるため、本当に辛い思いをした。プルリクエストをする際のやりとりは喧嘩腰だった。同僚の男性は、私の意見を尊重したり、その価値を認めることはなかった」

内部調査について、GitHub 新 CEO である Chris Wanstrath 氏は、GitHub の公式 Blog で次のように述べている。

「調査では、Tom と彼の妻による性的嫌がらせや性別による差別や報復、あるいは性差別的または敵対的な労働環境があったとする主張を支持する証拠は見つからなかった。だが、違法行為がなかったとしても、Preston-Werner 氏による判断のミスや誤りがあったことは確認されている。これらを踏まえ、Tom は辞表を提出。GitHub はこれを受理した」

Wanstrath 氏は、GitHub は、性的な嫌がらせや性差別的な行動に関連した問題についての従業員の不安を解消するため、追加的な措置を取ると言明している。

Preston-Werner 氏は、GitHub 退職後は仮想現実に関するプロジェクトに取り組みたいと述べている。