米国 Google は、最新の Chrome Web ブラウザをリリース。開発者向けには新機能を、利用者向けにはより向上したセキュリティを提供している。

Google、Chrome 34 をリリース ― パスワード オートコンプリートの取り扱いが変更に
Chrome 34 の目玉となる新機能は、「レスポンシブイメージ」への対応だ。Google エンジニアの Raymond Toy 氏は Blog への投稿で次のように説明している。

「同じ画像リソースをすべてのデバイスに提供すると、ページ読み込みが遅くなったり、無駄な帯域幅を消費したり、コンテンツのフォーマットが崩れたりといったことが発生する」

「レスポンシブイメージ」は、新たな HTML タグ “srcset” 属性でこの問題の解決を手助けする。srcset を使用すれば、開発者は1つの画像ファイルを異なる解像度で複数のリソースに提供可能になる。Web ブラウザは、デバイスに最適な画像リソースを自動選択できる。例えば、スマートフォンでは低い解像度の画像、高解像度モニター向けにはオリジナルサイズの美しい画像、といった具合だ。

ResponsiveImages.org によれば、srcset 属性は、すでに Apple の Safari Web ブラウザで採用されているという。Mozilla も実装に向けた取り組みを続けているそうだ。

セキュリティ:パスワード オートコンプリートの取り扱いが変更に

興味深いアップデートとしては、パスワード入力時のオートコンプリートの取り扱いが変更になったことがあげられる。Chrome 34 では、Web サイト側でパスワード入力フィールドに設定された「autocomplete=off」オプションが、デフォルトで無視されるのだ。

これはセキュリティの低下を招くのではないだろうか? だが、Google のセキュリティチームは異なる見解を持っているようだ。Google 開発者の Joel Weinberger 氏は、オートコンプリートが可能になることで、利用者は複雑で覚えにくパスワードを Web サイトに設定可能になると述べている。

「この変更により、利用者は Web サイトの認証情報をより管理しやすくなる。利用者が Web サイトにユニークで複雑なパスワードを設定可能になるのは重要だというのが、セキュリティチームの見解だ」

Google Chrome のアップデートでは、セキュリティは常に重要な要素だった。それは、Chrome 34 のリリースでも例外ではない。

Google は、Chrome 34 で31件のセキュリティ修正を実施した。そのうち12件に関して、Google は脆弱性を発見したリサーチャーに対して合計で2万9,500ドルの報奨金を授与している。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。