YRP ユビキタス・ネットワーキング研究所は、T-Kernel SLP による「防災情報ステーション」が、横須賀市が進めている「オープンデータ、ユビキタス技術を活用した市民防災情報流通モデル事業」に採用された、と発表した。

YRP ユビキタス・ネットワーキング研究所は、総務省委託事業「超低消費電力組込みソフトウェアプラットフォーム:TK-SLP(T-Kernel Super-Low Power)の研究開発」(平成25年度)の研究開発を行ってきた。

研究の概要は、組込み RTOS のひとつである T-Kernel を核とし、電子ペーパーディスプレイ(EPD:Electronic Paper Display)やエネルギーの「見える化」を実現するプラットフォームを構築することで、組込み機器の省電力化を実現するというもの。

その T-Kernel SLP を採用した「防災情報ステーション」が、横須賀市が進めている総務省平成25年「ICT 街づくり事業」のひとつ「オープンデータ、ユビキタス技術を活用した市民防災情報流通モデル事業」に採用されたのだ。

これにより、機器の消費電力を削減し、災害時にバッテリのみで長時間駆動し続けるという、防災情報ステーション特有の要求を満たすことができるようになる。

具体的には、防災情報ステーションでは、T-Kernel SLP に含まれる、電子ペーパディスプレイ(EPD)に最適化された GUI ツールキットで、省電力で情報を表示できる。T-Kernel SLP は、画面更新時にのみ電力消費が生じる EPD デバイスに最適化されているからだ。

また、T-Kernel SLP に含まれる電力管理マネージャにより、状況に応じてきめ細かく電力を制御できるようになっている。

電子ペーパーディスプレイは、紙のような特徴を持つグラフィクス表示器の総称。代表的な方式には電気泳動方式がある。現在主流の LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示器)と異なり、バックライトが不要。紙と同様、反射光で表示するため、表示中に電力を全く消費しない。

横須賀市が YRP の T-Kernel SLP による「防災情報ステーション」を採用
「防災情報ステーション」