Dr. Dobb's は、2014年のベストなモバイル開発ツールを選ぶ「Jolt Awards 2014」を公開した。例年通り3件のファイナリスト、2件の Jolt Productivity Award、大賞にあたる1件の Jolt Award が選ばれている。

ベストモバイル開発ツールを選ぶ「Jolt Awards」、2014年の大賞は「Xamarin 2.0」に決定
Dr. Dobb's によれば、今年 Jolt Award 候補となった開発ツールは、大きく2つに分類されていたという。それは、「ネイティブツール」と「クロスプラットフォーム開発ツール」だ。ネイティブツールを利用すれば完全なアプリを生成できる。これに対してクロスプラットフォームツールは、シングルソースでマルチプラットフォームに対応したアプリを開発できるが、そのルックアンドフィールはネイティブアプリに劣ると考えられてきた。

だが2014年には、クロスプラットフォームツールが大きな進化を遂げた。このため、Jolt Award 2014 でもクロスプラットフォーム開発ツールが多く選出されることとなったという。

2014年のウィナーは次の通りだった。

■ファイナリスト

LiveCode 6.5

LiveCode 6.5
LiveCode は、初心者に人気の高い開発ツール。クロスプラットフォームに関する知識に乏しくても、iOS と Android のアプリをシングルソースで書ける。デスクトッププラットフォームとしては、Windows、Linux、Mac OS X をサポートしている。

Sencha Touch 2.3.1

Sencha Touch 2.3.1
Sencha Touch は、モバイルアプリケーションフレームワーク。開発者は HTML5 と CSS3 を利用して、Android、BlackBerry、iOS、Windows 8.x、Windows Phone 向けのモバイルアプリを開発できる。
バージョン2.3.1 では、Tizen モバイルプラットフォームのサポートが追加された。

・Corona SDK

Corona SDK
Corona SDK は Lua スクリプティング言語を使用する、ゲームなどグラフィック処理が重要となるアプリの開発に適したフレームワーク。シングルソースで、Android、iOS、Kindle Fire、Nook 向けのアプリを開発できる。近く、Windows 8.x および Windows Phone 8.x もサポートされる予定だ。

■Jolt Productivity Award

・Titanium Studio

Titanium Studio
Eclipse、JavaScript、XML、CSS、MVC フレームワーク の知識がある開発者であれば、これまでの経験を活かし、Titanium Studio を利用してシングルソースから複数の異なったプラットフォーム向けのモバイルアプリを開発できるようになる。

ターゲットプラットフォームは、モバイル Web、Android、Blackberry、iOS そして Tizen だ。

PhoneGap

Adobe PhoneGap
Adobe PhoneGap は、HTML、CSS、JavaScript を使って iOS、Android、BlackBerry、Windows Phone、そして Tizen のアプリを開発できるオープンソースのモバイルアプリケーション開発フレームワーク。

PhoneGap のソースコードは、Apache Foundation が「Apache Cordova」として管理しており、PhoneGap は Adobe による Cordova ディストリビューションとなっている。

■Jolt Award(大賞)

Xamarin 2.0

Xamarin 2.0 のキャッチフレーズは、「C# で書き、25億台のデバイスで稼働させる」。この謳い文句通り、Xamarin 2.0 を利用すれば、C# 開発者は Android と iOS に対応したモバイルアプリを開発可能になる。

Xamarin は独自 IDE の他、Visual Studio 向けのアドインも提供している。これらのアドインを利用すれば、使い慣れた Visual Studio を利用して、Android と iOS のアプリを開発、ビルド、デプロイ、デバッグすることが可能だ。

■Jolt Award(大賞)

Dr. Dobb's は Xamarin 2.0 が Jolt Award に選ばれた理由を次のように説明している。

「このソリューションの優美さと、使い慣れたツールで主要なモバイルプラットフォームをターゲットにした開発が可能になるという機能により、我々は Xamarin 2.0 が今年のベストなモバイル開発ツールであると判断した」