米国 Cisco は2013年、27億ドルで SourceFire を買収。ファイアウォールと、侵入防御システム(Intrusion Prevention System:IPS)を手に入れた。

だが Cisco が手に入れたのはそれだけではなかった。SourceFire のオープンソースに対する取り組みと、その文化も手に入れたのだ。

Cisco は以前からオープンソース、特に Linux に関わってきていた。Cisco は何年も Linux を利用してきたし、貢献もしてきた。2008年には、Linux に対するトップ貢献企業にもなっている。

だが、SourceFire のオープンソース体験は、それとは少し違ったものだ。SourceFire 創業者である Martin Roesch 氏は、オープンソースの「Snort」IPS をベースに同社を立ち上げた。現在米国サンフランシスコで開催中の「RSA Conference USA 2014」で Roesch 氏は、オープンソースモデルのおかげで素晴らしいソフトウェアを開発できたと述べた。

「オープンソースのおかげで、我々は信頼性を獲得できた。オープンソースは、ソフトウェアを開発する上で、この上なく効果的な手法だ」

なぜオープンソースは Cisco のセキュリティに重要なのか?【RSA Conference USA 2014】
RSA Conference USA 2014 で語る Martin Roesch 氏

Roesch 氏は最初に Snort を開発したとき、何もない宇宙に入っていくようだったと述べた。Snort 以前には、オープンソースの IPS というものは存在しなかったからだ。

「我々はとても初歩的な機能から初めて、短期間に洗練された機能を持つまでに成長した。これは、オープンソース開発モデルのおかげだ」

Cisco は  SourceFire のオープンソースの遺産を引き継ぎ、それを拡張しようとしている。同社は、オープンソースの「OpenAppID」を公表した。これは、特にクラウドサービスでの利用を念頭において開発されたアプリケーション検知エンジンだ。人々はこのエンジンをベースに、アプリケーション検知機能を開発し、共有し、実装可能になる。

Roesch 氏は、OpenAppID プロジェクトがオープンソースコミュニティ内で広く利用され、改善され、拡張されることを期待している。これによって、オープンソースの次世代ファイアウォールが開発されることを望んでいるのだ。

Roesch 氏は、オープンソースのもう1つのメリットについても語った。それは、オープンソースプロジェクトであれば、企業の垣根を越え、場合によってはオリジナルの開発者をも超えて、生き続けるのが可能なことだ。

「オープンソースの特徴は、その技術が決して死なないことだ。誰かがメンテナンスを続ける限り、その技術は永遠に生き続ける。オープンソースの素晴らしさはここにある。どの企業にも、オープンソースの技術を終わらせることはできない」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。