画期的な手法によってできあがる万能細胞「STAP 細胞」の論文に不自然な点があるとの指摘を受け、理化学研究所(理研)が調査を始めたことをめぐり、早い段階で疑問を呈したソーシャルメディア「PubPeer」が注目を集めている。

「STAP 細胞」論文に疑問を提示、日本にも「PubPeer」は必要か
PubPeer は匿名で利用できる研究者のためのソーシャルメディア

PubPeer は匿名で利用できる研究者のためのソーシャルメディア。世界で公開された科学の論文についてコメントでき、過去には米国の研究者の万能細胞に関する論文の誤りを見つけるきっかけになったこともある。

なぜ PubPeer に勢いがあるのだろうか。それは言い換えれば、公開された科学の論文について自由に意見を戦わせるのに、なぜ匿名性が必要なのか、という疑問につながる。

PubPeer はサイト上で過去にドイツ紙「Die Zeit」から受けたインタビューを掲載する形で、1つの回答を示している。すなわち研究者(特に新進の研究者)が実名で、他の研究者の仕事に疑問を呈すると、そのキャリアに否定的な結果をもたらす可能性があるためだという。

こうした研究者同士のしがらみについては、日本のブログでも指摘があり、海の向こうだけの悩みという訳ではない。

今後、国内の研究者が最新の論文をめぐってより活発に疑問をぶつけ合うためには PubPeer や、あるいは日本語で利用できる同様のサービスが必要だろうか。