富士通研究所と欧州の研究開発機関 imec ホルスト・センターは、医療向けに400MHz 帯無線送受信回路を開発した。ボディー・エリア・ネットワーク(BAN)の国際標準に準拠している。

医療・ヘルスケアの分野では、人体に装着されたセンサーが無線ネットワークを経由して生体情報を収集する BAN の適用が注目されている。BAN を構成する各センサー素子(センサーノード)は電池駆動が必要だが、患者や医療従事者の利便性を高めるため、長時間稼働することが求められているそうだ。

富士通研究所など、400MHz 帯の国際標準に準拠した医療向け無線送受信技術を開発
BAN システムの構成例

今回開発された技術は、アーキテクチャーと回路の最適化によって、受信時で1.6mW、送信時で1.8mW の低消費電力を達成。センサー機器の電池寿命を従来製品の約10倍に長期化することで、電池交換や充電の頻度を低減する。

富士通研究所は今後同技術を基盤として、社会インフラ監視など医療以外の分野にも展開し、ネットワークフロント技術をさらに強化していくとしている。