米国 Mozilla は、「新しいタブ」にスポンサー付きコンテンツを表示する新たな取り組みについて検討している。

Firefox の「Directory Tiles」は、広告販売が第一の目的ではない
利用者が Firefox をインストールして新しいタブを開くと、ブランクのページが表示される。その後、Firefox の利用を継続すると、新しいタブには利用者がよく訪問する Web サイトのサムネイルが表示されるようになる。「Directory Tiles」は、この体験を拡張するものだ。Mozilla の Denelle Dixon-Thayer 氏は eWeek の取材に対し、次のように説明した。

「『Directory Tiles』では新しいタブに、利用者の居住地域で人気の高いサイトと、スポンサー付きコンテンツを表示する」

Mozilla が Directory Tiles で目指しているのは、利用者に対して有益な Web サイトを提案し、これによって Firefox の利用体験を向上させることだ。広告を表示させること自体が直接の目的というわけではない。

「Directory Tiles を開発する過程で、広告などのコンテンツを利用者に提供することが、我々のミッションや収入源の多様化という目的にかなったものなのかを検討することになるだろう」

Dixon-Thayer 氏は Directory Tiles は、新たな収益源を模索する取り組みであることを認めつつも、それは主要な2つの目的に続く、第3の目的に過ぎないと述べた。

「第1の目的は、『新しいタブ』をブランクページから有益なコンテンツを見つけやすいものに作り変えることで、利用者により良い体験を届けることだ。第2の目的は、コンテンツ提供に関して、業界全体をより利用者中心のアプローチへとシフトさせる手助けをし、これによって Mozilla のミッションを広く人々に伝えることだ」

Mozilla は企業ではなく非営利団体であり、その存在目的は利潤の追求ではない。Dixon-Thayer 氏は、Directory Tiles で収益を上げた場合でも、その収益は新製品の開発と人々に対するインターネット技術の教育に再投資されると述べた。

Mozilla の収益の大半は、Google とのパートナーシップから来ている。利用者が Firefox で Google 検索をするたび、Google は Mozilla にロイヤリティを支払っているのだ。Mozilla Foundation が公開した2012年の決算報告では、売上高は3億1,100万ドルに達していた。

Mozilla は、Directory Tiles が Firefox に実装される時期については、明らかにしていない。

「Mozilla は、期待したユーザー体験を提供できると判断した時点で Directory Tiles を公開する。だがその前に我々は、利用者を巻き込んだ Directory Tiles の最適なテスト方法を決定するだろう」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。