Open Compute Project は、2011年に Facebook がスタートさせたプロジェクト。ハードウェアの世界にオープンソースの考えを持ち込む取り組みだ。

米国カリフォルニア州サンノゼで開催中の「Open Compute Summit V」で1月28日、Facebook CEO である Mark Zuckerberg 氏は、Facebook は Open Compute デザインのインフラを構築することで、過去3年間で10億ドルのコスト削減に成功したと述べた。

「消費電力まで考えれば、コスト削減効果はさらに大きい。わずか3年間で、我々は4万世帯分に相当する電力量を節約してきた。Facebook は他社も我々同様に Open Compute デザインを採用し、インフラ構築と消費電力でコスト削減ができれば、それは素晴らしいことだと考えている」

Facebook は Open Compute で、10億ドルのコスト削減に成功した【Open Compute Summit V】
Open Compute Summit V で講演する Facebook CEO Mark Zuckerberg 氏

Open Compute Project のチェアマンである Frank Frankovsky 氏は、Open Compute に対する取り組みは2011年以降、急速な成長を続けており、現在は150を超える企業が参加していると述べた。

Open Compute Project (OCP)は当初、データセンターで利用されるサーバーラックの開発などに注力していた。現在は、ストレージやネットワークの設計についても積極的に取り組んでいる。この取り組みは、サーバー、ストレージ、ネットワークなどを統合したソリューションを提供する「コンバージドシステム」分野に大きな影響を与えるかもしれない。

Open Compute Project チェアマン Frank Frankovsky 氏
Open Compute Project チェアマン Frank Frankovsky 氏

Frankovsky 氏は、「コンバージドシステム」という言葉は、プロプライエタリシステムに利用者をロックインしたいベンダーによるバズワードとして使われていると述べた。

「利用者が垂直統合されたフルシステムを欲しているとき、コンバージドインフラは多くのメリットを与えてくれるだろう。だが同時に、1つのベンダーにロックインされてしまうリスクも持ち合わせている」

OCP に参加しているオープンエコシステムベンダーのハードウェアを利用すれば、利用者側は様々なベンダーから必要なコンポーネントを購入し、それらを自由に組み合わせてシステムを構築できる。ロックインされるリスクはない。Frankovsky 氏はこの点を強調した。

「OCP に参加しているソリューションプロバイダーは、コンバージドインフラのメリットを顧客に届ける上で重要な役割を果たすことになるだろう。これらのプロバイダーは、プロプライエタリなシステムに顧客をロックインすることはない」

OCP はハードウェアの世界にオープンソースの考えを持ち込んだ。参加ベンダーは、関連作業で書かれたコードを、プロジェクトに提供して貢献することを求められている。Frankovsky 氏はこれにより、プロジェクトの成長スピードが加速されることを期待している。

「歴史的に見ても、オープンソースを採用したベンダーは、敵対するベンダーよりもはるかに大きな成功を収めている」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。