Apple のように魅力的な製品を生み出し、健全な財政環境にある企業は2014年も IT 業界で注目を浴び続けるだろう。だが、すべての企業がそのような状況にあるわけではない。

モバイル業界では、Apple や Samsung の台頭により、BlackBerry のような、かつては圧倒的なシェアを保有していた企業が苦境に陥っている。

PC メーカーも状況は同様だ。多くの一般消費者は、デスクトップやノート PC ではなく、タブレットやモバイルフォンを求めている。PC 売上の減少は、PC ソフトウェアメーカーさえも苦しい状況に追いやりつつある。

2014年、苦境に立つと予想されるハイテク企業8社

2014年はまだ始まったばかりだが、ここでは2014年に苦境に立つと予測されるハイテク企業について述べてみたい。

1. パナソニック

数年前、パナソニックは同社の将来をプラズマテレビに賭けた。だがプラズマは LCD や OLED ほどの人気を獲得できず、同社はテレビ市場からの撤退を余儀なくされた。

1. パナソニック

一昨年および昨年、パナソニックは巨額の赤字を計上し、投資家達は驚くべきペースでパナソニックの株式を売却した。状況をより難しくしているのは、パナソニックが確固たる将来のビジョンを持っていないように見えることだ。

2. 任天堂

任天堂は1月17日、Wii U の売れ行きが予想を大きく下回ったことを発表した。同社は、今会計年度の Wii U の売上予測を69%も下方修正している。

2. 任天堂

任天堂取締役社長である岩田聡氏は、同社の企業戦略を考え直す必要があるかもしれないと述べている。緊急に新しい手を打たない限り、2014年は任天堂にとって厳しいものになるだろう。

3. Dell

Dell にとって2013年は良い年ではなかった。だが、2014年はもっと悪い年になるだろう。非公開企業となってから、同社の財政状況は一般の目には触れないようになってはいる。だが、Dell が PC ビジネスを立て直さなければならないことは、誰の目からも明らかだ。

 3. Dell

同社はクラウドソリューションを求める企業顧客の要求に応えなければならない。だが現時点では、Dell はクラウド市場で他のクラウドベンダーと競合し、勝てるだけの十分な力をまだ持ち合わせていない。このことは昨年問題になったが、今年はさらに大きな問題に発展するかもしれない。

4. Microsoft

Microsoft は依然高い利益をあげている企業だ。だが、2014年はこのソフトウェアの巨人にとって困難な年となるだろう。その1つの理由として、CEO である Steve Ballmer 氏の退任があげられる。CEO 交代の時期には、社内には少なからぬ混乱が生まれるものだ。

4. Microsoft

Microsoft はまた、不振にあえぐ Windows 8 と、頭角を現しつつある Google Chrome OS への対処が求められる。様々な面で、2014年は、Microsoft にとって苦難の年となるだろう。

5. AMD

Advanced Micro Devices(AMD)には、問題が山積みだ。同社は縮小を続ける PC 市場で小さなシェアを持っているだけで、モバイル市場では無視され続けてきた。AMD は CES 2014でその存在をアピールする機会を得たが、同社の取り組みはぱっとしないものだった。

 5. AMD

昨年7月、AMD は今後数か月および数年間の業績は厳しいものになる見通しだと述べていた。これに異を唱えるものはいないだろう。

6. Qualcomm


Qualcomm の Snapdragon プロセッサはモバイルの世界で高い人気を誇っている。だが、同社は中国で反トラスト法違反をめぐる調査を受けており、このことが同社にとって非常に大きな痛手となっている。

6. Qualcomm

Qualcomm は Google との関係があまりうまくいっていないという話もあり、その一方で Samsung や Nvidia がより新しく、より高性能なモバイルチップを日々開発している。Qualcomm は今年、モバイル戦争で劣勢に立たされることになるかもしれない。

7. HTC

かつて HTC がスマートフォン市場である程度成功していた時期があった。だが、ヘッドフォンメーカー Beats の買収が不調に終わり、Samsung が Android 市場のリーダーと見られるようになったころから、HTC は次第に蚊帳の外に置かれるようになってしまった。

7. HTC

HTC は現在、スマートフォン市場では一桁台のシェアしか保有しておらず、タブレット市場ではまったく存在感がない。昨年末には、HTC は Lenovo に身売り交渉中であるといううわさまで流れた。このうわさが事実であれば、2014年上半期にも HTC は Lenovo の一部となるかもしれない。

8. BlackBerry


BlackBerry の状況については、ここ数か月の報道によって、誰もがよく知っているだろう。BlackBerry は、カナダの投資会社 Fairfax Financial Holdings などへの身売り話が進んでいたが、後にこれを撤回。CEO の Thorsten Heins 氏は辞任した。

8. BlackBerry

BlackBerry は10億ドルの資金調達に成功はしたが、依然として同社の再建プランは見えてこない。これらのごたごたの間にも、BlackBerry のスマートフォン市場でのシェアは低下を続けている。2014年は、BlackBerry にとって非常に厳しいものとなるだろう。

Don Reisinger
Don Reisinger は、フリーのコラムニスト。Ziff-Davis の Gearlog.com でのデビュー以降、Computerworld、InformationWeek などに数多くのコラムを寄稿してきた。現在は eWeek の他、CNET、LA Times でコラムを執筆している。