FreeBSD 10 がリリースされた。サーバー管理者に対して、向上したパフォーマンス、仮想化、ストレージ機能を提供している。

FreeBSD 10 リリース ― 新たなハイパーバイザ「BHyVe」と「ZFS」ファイルシステム
FreeBSD 10 は、2012年1月の FreeBSD 9.0 以来のメジャーバージョンアップデート。FreeBSD プロジェクトは、オープンソースの最初期から存在するプロジェクトの1つであり、UC バークレーによる BSD の直系の子孫でもある。

FreeBSD 10 で登場した機能には、「BHyVe」と呼ばれる BSD ハイパーバイザがあげられる。これは、Xen や KVM といった従来のハイパーバイザに代わるものだ。FreeBSD のプロジェクトページには、次のようにある。

「BHyVe は実験的なハイパーバイザであり、仮想マシン内でゲスト OS を稼働できる。仮想 CPU 数、ゲストメモリ、IO コネクティビティなどは、コマンドラインパラメータで指定可能だ」

FreeBSD 10 は独自のハイパーバイザを搭載したが、一方で、Microsoft Hyper-V 仮想化技術に対するサポートも拡張している。

ZFS


Solaris にそのルーツを持つ ZFS ファイルシステムも FreeBSD 10 で機能向上された。ZFS が実験的にサポートされたのは、2008年の FreeBSD 7.0 に遡る。その後、2009年の FreeBSD 8.0 で、フルサポートされた。

FreeBSD 10 の bsdinstall システムは、ZFS をサーバーの root ファイルシステムとして利用可能にしている。

FreeBSD 10 ではまた、「LZ4」「L2ARC」圧縮アルゴリズムもサポートした。これらはどちらも、パフォーマンスとストレージ効率の向上を狙ったものだ。

ZFS は、Oracle がキャンセルした OpenSolaris プロジェクトにより、オープンソースの世界に入ってきた。OpenSolaris プロジェクトのシャットダウンの後は、 illumos コミュニティが ZFS の開発を継続しており、その成果が FreeBSD 10 に活かされることとなった。

「illumos によって開発された『zio nop-write』が FreeBSD にインポートされている。I/O を削減するため、nop-write は、新しいデータのチェックサムが既存データのチェックサムとマッチした場合、データの上書きをスキップする。スナップショットが活用されている場合には、さらにディスクスペースを節約可能だ」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。