富士通研究所は、暗号化文字列内に特定の文字列が含まれているかを復号せず暗号化したまま検索できる技術を開発した。1万6,000文字の検索を1秒で処理可能であり、生化学/医療分野の研究における DNA 情報内の塩基配列検索や、教育分野における成績データの分析など、プライバシを保護しつつ情報活用を図る場面で活用できるとしている。2015年の実用化を目指す。

富士通研、暗号化したままのデータを検索する新技術を開発、検索キーワードの事前登録が不要
開始から結果出力まで暗号化したまま検索

この技術は、暗号化したままのデータに演算処理を施せる準同型暗号という技術をベースに開発。データを暗号化した状態で、指定した検索キーワードと一致するかどうかを判定できる。一致の有無も復号用の秘密鍵がないと確認できない。そのため、検索開始から結果出力まで情報を秘匿できて、安全性が向上するという。

検索を行うにあたって、従来の同種の暗号データ検索技術と違って検索キーワードを事前に登録しておく必要がない。また、検索対象データの全体を一括計算して一致判定することにより、秘匿検索処理を飛躍的に高速化できたと説明する。

同技術の応用例
同技術の応用例

同技術の詳細は、1月22日に米国カリフォルニア州マウンテンビューで行う展示会「Fujitsu North America Technology Forum 2014(NATF 2014)」と、1月21日から24日に鹿児島県鹿児島市で開催される電子情報通信学会情報セキュリティ専門委員会の「暗号と情報セキュリティシンポジウム SCIS2014」で発表する。