米国 IBM は、コグニティブ イノベーションの開発と商用化を手がける新部門「IBM Watson Group」の設置を発表した。IBM は Watson Group に10億ドル以上を投資し、研究開発とクラウドによるコグニティブ アプリケーション/サービスの販売に取り組む。

IBM は、「IBM Watson Developers Cloud」で、Watson を利用した新しいコグニティブ アプリケーションを開発する新興企業やエコシステムを最近立ち上げたが、これを支援するためのベンチャー投資、1億ドルもこの10億ドルには含まれる予定。

IBM、人工知能 Watson のクラウドサービスを開始
Michael Rhodin 氏

Watson Group は、ニューヨーク市の技術集積地区「シリコン アレー」に新たに本部を置き、約2,000人の専門家を雇用、また、そのトップには Michael Rhodin 氏が就任する。Rhodin 氏は最近まで、IBM ソフトウェア ソリューションズ グループのシニア VP だった。

IBM Watson の紹介ビデオ

IBM Watson Group では、クラウドを介したコグニティブ イノベーションを加速する研究開発の一環として、Watson を、IBM が買収したクラウドコンピューティングのインフラを販売する SoftLayer 上に展開する予定である。

さらに IBM は、Watson コグニティブ インテリジェンスに基づく3つの新サービスも発表した。

「IBM Watson Discovery Advisor」は、製薬/出版業界などでのリサーチ方法に関するもの。調査担当者が、膨大な量のデータ主導のコンテンツを掘り下げ、作業をスピードアップできるようなつながりを明らかにする。

「IBM Watson Analytics」は、高度なアナリティクスと自然言語インターフェイスに基づいたもので、視覚的な表示でビッグデータの洞察を探ることができる。データ発見過程で入り込む一般的な阻害要因は取り除かれる。

「IBM Watson Explorer」は、社内各所のユーザーがデータ主導の洞察を簡単に得て共有できるようにするもの。情報をすべてまとめて表示できるビューがある。また、アプリケーション開発のフレームワークにもなるという。

IBM Watson は、IBM 創始者の Thomas J. Watson 氏にちなんで名付けられた人工知能で、IBM の基礎研究所で開発された。自然言語処理とアナリティクスを活用して情報を処理する Watson には、自然言語で出題された複雑な質問に、すばやく正確に解答できる能力がある。