米国 Red Hat の支援する Fedora Linux コミュニティは昨年10周年を祝った。今年2014年は、Fedora にとってプロジェクト創設以来最大の変化と進化を示す年になるだろう。

2014年、Fedora は名前を持たないリリースを1度だけ公開する ― だが、心配には及ばない
Fedora プロジェクトはこれまで1年に2回、初春と初冬の時期に新しいリリースを公開してきた。だが2014年は8月頃に1回だけのリリースを予定している。

2014年におけるもう1つの大きな変化は、ネーミング戦略の変更だ。Fedora プロジェクトはここ数年、Fedora リリースに興味深い名前を付けてきた。The Fedora 20 は「Heisenbug」、Fedora 19 は「Schrodinger's Cat」、Fedora 18 は「Spherical Cow」そして Fedora 17 は「Beefy Miracle」といった具合だ。

これらコード名は Fedora プロジェクトメンバーにより投票で決められてきたが、このネーミングプロセスには反対するものもいた。2012年の4月、Fedora コミュニティはネーミングアプローチに対する公開討論を開始し、2013年10月、Fedora ボードメンバーは Fedora 20 を最後に現在のネーミングプロセスを終了させることを決定した。

新しいプロセスでは、コード名は、コミュニティメンバーが必要と感じたときに付けられることになる。Red Hat の Jaroslav Reznik 氏は Blog に次の投稿をしている。

「Fedora 21 のコード名は何か? その答えは、Null(ヌル) だ。“ヌルストリング”のヌルではなく、“空欄”を意味するヌルだ」

コード名も持たず、Fedora 21 のリリース時期も通常より遅い Fedora を心配する必要はない。むしろ、Fedora プロジェクトは2014年に飛躍することになるだろう。

2013年8月、Fedora 開発者の Matthew Miller 氏は Fedora Flock カンファレンスで、Fedora でのアジャイルコアを提案した。これは、Fedora イメージを現在の単一なものから、複数のエレメントに分割するというアイディアだ。これにより、異なったターゲットグループやユースケースに対応可能になるという。

この変革には時間がかかる。だが Fedora プロジェクトはこれ自発的に取り組んでいるのだ。セキュリティ上の問題や、他のプロジェクトに競合するために、やむを得ずに対応しているわけではない。Fedora は他の Linux ディストリビューション同様、自己改革に取り組んでいる。

新バージョンのリリースは、利用者に対しわかりやすい形で Fedora の前進を示すマイルストーンとなる。だが、2014年に Fedora Linux が一回だけしかリリースされないことは、Fedora が落ち目であることを示すものではない。Fedora は2014年、利用者の目には見えないところで、多くのプロセスを前進させる。その形態や名前がどうあれ、Fedora にとって2014年は大きなマイルストーンとなる1年になるだろう。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。