「2014年は『モノのインターネット(Internet of Things:IoT)』が大きな転換点を迎える年になるだろう」

これが、Cisco CEO である John Chambers 氏が CES 2014 の基調講演で発した強力なメッセージだ。

Cisco CEO:ゴミ箱をネット接続すれば、100億ドルのビジネスチャンスが生まれる【CES 2014】
CES の基調講演に登壇した John Chambers 氏

世界最大のネットワークベンダーのカリスマ的リーダーは火曜日の夜、IoT 時代がどのように世界を変えていくのかを、複数の例をあげて語った。

「IoT とは単に自動車や冷蔵庫をインターネットにつなぐだけのものではない。これまで考えられなかった組み合わせでモノとモノを繋ぐことで、まったく新しい結果を生み出すものだ」

Chambers 氏は IoT によるインパクトは、これまでインターネットが人類に与えてきた影響の5倍から10倍の規模になると述べた。Cisco はネットワーク機器を用いて企業ネットワークを接続するビジネスを展開してきたが、IoT では接続がすべてではないという。

「IoT は単なる接続に留まらない。IoT はプロセスを変えるものだ。正しい情報を、正しいタイミングで、正しい人物に届け、その結果として正しい決断を導き出す」

Chambers 氏は、IoT はすべてを変えていくと語った
Chambers 氏は、IoT はすべてを変えていくと語った

Cisco は IoT の市場規模を19兆ドルと予測している。その巨大さゆえ、ビジネスリーダーだけでなく、政府機関も IoT に注目しているという。市民サービスを IoT で接続することで、“スマート”サービスを生み出すことが可能だ。

Chambers 氏は、ほとんどの人が思いつかないであろう IoT の活用例として、「インターネット接続された“スマート”ゴミ箱」をあげた。これには100億ドルのビジネスチャンスがあるという。Chambers 氏は、現在公共サービスで実施されているゴミの回収方法は意味がないと述べた。ゴミ箱にセンサーを取り付ければ、回収をより効率的にできるという。また、回収費用をゴミの排出量ベースで決定することも可能になる。

「IoT とはテクノロジーの問題ではない。そうではなく、人々の生活とビジネスにどう影響を与えるかという問題なのだ」

ゴミ箱のネット接続について語る Chambers 氏
ゴミ箱のネット接続について語る Chambers 氏

Cisco は自らを IoT 分野のリーダーと自認しているという。同社は2013年10月、モノのインターネットを扱う IoT 事業部を立ち上げている。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。