米国 Valve の共同創業者 Gabe Newell 氏は昨年9月の LinuxCon で、Linux はゲームの未来だと宣言した。同氏はまた、Valve が将来公開するゲームコンソールは、Linux ベースのものになるとも語っていた。

CES 2014 にゲームコンソール「Steam Machine」登場 ― そして2014年は Linux デスクトップの夜明けの年となる
今週開催されている CES 2014 で Newell 氏はこの約束を守り、Valve によるゲームコンソール「Steam Machine」を公開した。

Steam Machine の OS には、Linux をベースにした「SteamOS」が搭載されている。SteamOS は Debian をゲームコンソール向けに最適化し、Steam ゲームクライアントを追加したものだ。

CES 2014 で Newell 氏は、14ものハードウェアベンダーが Steam Machine の開発に取り組んでいることを明かした。Steam Machine は、Microsoft の Xbox One や ソニーの PlayStation 4 と直接競合する、リビングに設置されるエンターテインメントコンソールだ。

Steam Machine を開発する14のベンダーとは、Alienware、Alternate、CyberPowerPC、Digital Storm、Falcon NW、GigaByte、iBuyPower、Maingear、materiel.net、Next Spa、Origin PC、Scan、Webhallen、そして Zotac だ。Newell 氏は次のように述べている。

「第一世代の Steam Machine は、Steam ゲームを PC でだけでなくリビングルームでも楽しめるものにするという重要な役割を担う。Steam Machine が多くのベンダーで開発されることは6,500万人を超える Steam ゲームの利用者にとって重要なことだ。プレイヤーが、自分好みのコンソールを選択可能になるからだ」

だが、さらに重要なのは、Steam Machine が14ものベンダーから出荷されることで、2014年が Linux デスクトップの夜明けの年になることだ。

Linux はサーバーの分野では快進撃を続けている。だがデスクトップの分野では苦戦を続けてきた。Linux コミュニティはこの10年以上、Windows や Mac ユーザーがコストの高いプロプライエタリなシステムを諦め、Linux デスクトップの年がやってくるのを待ち続けてきた。だが Linux デスクトップの利用者数は、Windows や Mac に比較するとはるかに少ないのが現状だ。

Steam Machine により、この状況は変わりはじめる。Linux デスクトップが14ものベンダーから出荷されることになるからだ。

わかっている。Steam Machine はピュアな Linux デスクトップとは言えない。それに私は Steam Machine ユーザーが、ゲームコンソールを一般的な意味での “Linux デスクトップ”として利用すると考えてはいない。Steam Machine 上で LibreOffice などのオフィスプロダクティビティスイートを使用する人はいないだろう。だが Steam Machine のユーザーは、Steam ゲームの利用、インターネットへの接続、Web の閲覧で Linux を使用することになるのだ。ゲームも Web ブラウザも、すべては Linux アプリケーションだ。

PC ゲームは 、Windows PC ハードウェアのイノベーションを牽引してきた。Steam Machine の登場によって、Steam ゲームは Linux のイノベーションを牽引し、人々による Linux の採用を促すものになるだろう。

そして、2014年は Linux(ゲーム)デスクトップの夜明けの年となる。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。