「Intel wants to be Inside ― Everything(インテル、すべてのものに入ってる)」

これが Intel CEO である Brian Krzanich 氏が CES 2014 で打ち出したメッセージだ。月曜日の夜に開催された基調講演で、Krzanich 氏はインテルによるウェアラブルデバイス技術を紹介した。

Krzanich 氏による基調講演の目玉となったのは、「Edison」と呼ばれるウェアラブルコンピューティング向けの新たな SoC。x86 技術を組み込みコンピューティングの世界にダウンサイズするものだ。そのサイズは SD カードほどだが、Krzanch 氏によれば、Edison は Pentium クラスのコンピューティング性能を保有しているという。

「インテル、すべてのものに入ってる」 ― Intel CEO がウェアラブルデバイス技術を紹介【CES 2014】
SD カードサイズの「Edison」

Intel はこの Edison をコアに、ウェアラブル戦略を推進していく。

「Intel は、人々の生活の仕方、働き方、遊び方を変えていく。その実現方法はとてもシンプルだ。Intel は、すべてのものを“スマート”にする」

Krzanich 氏はウェアラブルデバイスの例として、Edison を搭載した“スマート”ベビー服を紹介した。

“スマート”ベビー服
“スマート”ベビー服

このベビー服は乳幼児の体温などをモニタリングし、保護者のデバイスにデータを送信する。基調講演のデモでは、データを受信するデバイスとして“スマート”コーヒーカップが使用された。このコーヒーカップを利用すれば、利用者はコーヒーを飲みながら、子どもの状態を常にモニタリングできる。

子どもの様子をモニタリングできる“スマート”コーヒーカップ
子どもの様子をモニタリングできる“スマート”コーヒーカップ

子どもの体温が高すぎる場合、カップは色と表情でそれを利用者に知らせる
子どもの体温が高すぎる場合、カップは色と表情でそれを利用者に知らせる

Krzanich 氏は「Jarvis」と呼ばれるジョギング愛好者向けの“スマート”ヘッドセットも紹介した。Jarvis を利用すれば、スマートフォンを取り出さなくても、スマートフォンの音声アシスタントを利用できるようになる。Krzanich 氏は次のように説明する。

「ジョギング利用者は自分がいまどこを走っているのか、現在の速度はどのくらいかを知りたいときがある。だがその度にスマートフォンを取り出すのは面倒だ。Jarvis を利用すれば、走りながら様々な情報を入手できる」

ジョギング愛好者向けのヘッドセット「Jarvis」
ジョギング愛好者向けのヘッドセット「Jarvis」

Krzanich 氏は、ウェアラブルデバイスではセキュリティの問題がより重要になることにも触れた。これに関しては、2011年に買収した McAfee のモバイルセキュリティ技術の活用を引き続き進めていくという。

Android と Windows のデュアルブートを可能に

Microsoft Windows に慣れた利用者の中には、モバイルデバイスの OS 操作に戸惑っている人も多い。Krzanich 氏はこれを解決する技術として、Intel の新たなデュアルブートを発表した。この技術を利用すれば、消費者は Microsoft Windows と Google の Android を単一のデバイス内にインストールし、必要に応じて両 OS 間をシームレスに行き来できるようになるという。Krzanich 氏は次のように述べる。

「利用者は今後、選択する必要がなくなる。両方持てばよいからだ」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。