Linux ディストリビューションのベータ版リリースで、Valve の SteamOS ほど注目を集めたものは、他にはちょっと見当たらない。

【LinuxTutorial】Valve が SteamOS 1.0 「Alchemist」のベータを公開
Valve は、SteamOS 1.0「Alchemist」のベータを公開した。利用者に対し、Linux ゲームの“未来”に直接触れる機会を、無料で提供している。

Valve 開発者は SteamOS のベースに、Ubuntu ではなく Debian 7.1「Wheezy」を選択した。SteamOS は一部プロプライエタリなコードを含むが、ほぼオープンソースの OS と呼んでよいものだ。SteamOS の FAQ には次のようにある。

「SteamOS ベータには、Steam Client プログラムが付属する。これはプロプライエタリなソフトウェアだ。プロプライエタリなサードパーティドライバも含まれる。SteamOS Beta の標準構成では、Steam Client は、ユーザーインターフェイスとして機能し、Steam オンラインサービスへの接続性を提供する。もちろん、標準の Linux デスクトップとしても利用できる」

Debian Wheezy では通常 Linux 3.2 カーネルが搭載される。だが、Valve 開発者は SteamOS のカーネルとして Linux 3.10 長期サポートカーネルを選択した。ゲームはグラフィックを取り扱うことが多いため、Valve は SteamOS に独自のグラフィックコンポジターを搭載している。

SteamOS のベータは、早いペースでアップデートが実施される予定だ。初期の段階では、毎週、あるいは毎日のペースでリリースされる可能性もあるという。Valve は FAQ で、どれを最良のリリース候補とするべきか、まだ評価中であると説明している。

SteamOS「Alchemist」をインストールするには、NVIDIA グラフィックカードと、UEFI ブートサポートが必要。Valve は近い将来、AMD と Intel のグラフィックカードもサポートに追加する予定だとしている。

Valve 共同創始者は LinuxCon USA 2013 で、「Linux はゲームと SteamOS の未来である」と宣言した。彼は、この約束を実現するため、着実に前進を続けている。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。