南アフリカ ヨハネスブルクで開かれたマンデラ元大統領の追悼式には、手話通訳者としてタマサンカ・ジャンティさんが登壇した。だが、ジャンティさんの通訳は「でたらめ」なものであったとして、ジャンティさんを壇上にあげた南アフリカ政府が非難を浴びている。

とはいうものの、多くの人は手話通訳で使用されるジェスチャーの意味を知らないため、ジャンティさんが本物の手話通訳者なのかどうかを見極めるのは困難だろう。

この問題を、テクノロジーが解決するかもしれない。

Jeon Sung-Su 教授および Ku Ja-Yun 教授は、手話を通訳するリストバンドデバイス「Smart Sign Language Interpreter」のコンセプトデザインを公表した。

手話を通訳するリストバンド型デバイス「Smart Sign Language Interpreter」
手話を通訳するリストバンド「Smart Sign Language Interpreter」

両教授によれば、2013年の時点で世界の聴覚障がい者人口は3億6,000万人であり、世界人口の5%近くに達しているという。「Smart Sign Language Interpreter」は、この世界の5%の人たちとのコミュニケーションを円滑にするために考案されたコンセプトデザインだ。

「Smart Sign Language Interpreter」は、筋電位測定センサー、ジャイロセンサー、ディスタンスセンサーが組み込まれたスマートデバイス。これらセンサーからの信号を総合的に判断することで、手話を解読する。

「Smart Sign Language Interpreter」には、筋電位測定センサー、ジャイロセンサー、 ディスタンスセンサーが組み込まれている
「Smart Sign Language Interpreter」には、筋電位測定センサー、ジャイロセンサー、
ディスタンスセンサーが組み込まれている

聴覚障がい者の方が手話を使い、手話を知らない非聴覚障がい者に語りかけたとき、「Smart Sign Language Interpreter」は手話を翻訳し、音声によって非聴覚障がい者に伝える。翻訳内容を音声ではなくテキストデータに変換し、非聴覚障がい者のスマートフォンに送信するオプションも備える。

非聴覚障がい者が聴覚障がい者に語りかけた場合は、その音声がテキストに変換され、デバイスの画面に表示される。テキストではなく、手話のジェスチャーで表示することも可能だ。

イメージ 音声を手話のジェスチャーに変換するオプションも
音声を手話のジェスチャーに変換するオプションも

「Smart Sign Language Interpreter」は未だコンセプトデザインの段階であり、実用化にはまだ時間がかかる。だがこのデバイスは、2013年の「レッド・ドット賞:デザインコンセプト」を受賞している。