ユビキタスコンピューティング技術の基盤研究を推進する YRP ユビキタス・ネットワーキング研究所は、航空宇宙分野向けリアルタイム OS「T-Kernel 2.0 AeroSpace」(T2AS)を開発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2015年度に打上げ予定のジオスペース探査衛星に搭載される。

ユビキタスの RTOS「T-Kernel 2.0 AeroSpace」、2015年度に打上げ予定の JAXA ジオスペース探査衛星に搭載
左はジオスペース探査衛星、右は打ち上げ用のイプシロンロケット(提供:JAXA)

同 OS は、宇宙航空分野で利用されている TRON 仕様の RTOS「T-Kernel 2.0」をベースに、OS の機能をユーザーが API 単位で任意に削除し再構成する機能や、メモリ保護機能などを追加したもの。高い信頼性と低消費電力を備えるリアルタイム OS は、宇宙航空分野以外にも交通/医療機器/FA などの分野に貢献するという。

また、同研究所は T2AS の検証/開発プロセスの観点から信頼性を確保するための「T2AS 高信頼適用ハンドブック」を作成した。同書は、T2AS の仕様書と共に、組込みシステムおよびユビキタスコンピューティング関連技術の標準化/推進団体である T-Engine フォーラムの会員向けに公開するという。

今後、NEC 通信システムユーシーテクノロジが、T2AS 製品の提供や汎用マイコンへの移植サポート、および検証サービスなどの提供等を行う。