Kernel-Based Virtual Machine(KVM)は、今日もっとも広く利用される仮想化技術の1つだ。IBM と Red Hat は KVM を Linux 仮想化技術のベースとして採用しているし、OpenStack クラウドでも広く利用されている。

KVM はイスラエルのソフトウェア開発者 Avi Kivity 氏が Qumranet で勤務していた時代に書いたものだ。Qumranet は2008年に1億700万ドルで Red Hat に買収されている。

Kivity 氏は eWeek のインタビューに答え、KVM の歴史について回想した。Kivity 氏は、Linux に統合されたことが、KVM が高い人気を獲得するカギとなったと述べた。KVM が Linux カーネルに統合されるようになったは、2007年にリリースされた 2.60.20カーネルからだ。

KVM 仮想化技術は、どのように Linux カーネルに統合されたのか? ― Avi Kivity 氏による回想
KVM を開発した Avi Kivity 氏

KVM の Linux カーネルへの統合は、Kivity 氏にとってそれほど困難な作業ではなかったという。

「KVM の統合は、正しいタイミングで実施された、正しいプロジェクトだった。当時、仮想化はとてもホットな技術だった。また当時、仮想化において、オープンソースの代替技術は Xen だけだったが、Xen はまだ Linux に組み込まれていなかった」

Kivity 氏は、KVM をメインライン Linux カーネルに送信する前に、Linux カーネルメーリングリストを読み、コード送信時に気を付けるべき要件を学んだという。十分な準備をして臨んだため、Kivity 氏のコードはすぐに受け入れられたそうだ。

Kivity 氏は、Qumranet と KVM が Red Hat の一部になった後、その技術はより良いものになったと述べた。

Kivity 氏はすでに Red Hat に所属してはおらず、仮想化スタートアップ企業 Cloudius の運営に携わっている。Cloudius は、クラウド OS を開発する企業だ。Kivity 氏は、基本的には KVM の開発には関わってはいないが、いまも KVM のメーリングリストは読んでおり、時折パッチを送信していると述べた。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。