米国 Apple CEO である Tim Cook 氏は、ステージ上で新製品を発表するとき以外はほとんど何も語らない人物。だが同氏は11月3日、The Wall Street Journal  に「Workplace Equality Is Good for Business(職場での平等はビジネスのプラスになる)」と題するオピニオンを寄稿し、職場の平等について語った。同オピニオンには、次のようにある。

Apple CEO Tim Cook 氏、職場におけるゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーの差別禁止を訴える
Tim Cook
「人々の個性を認めることは、人間の基本的な尊厳と市民権を守ることだ。これはまた、ビジネスを推進していく創造性にもプラスになる。人々は自分達の価値を認められたとき、自信を持って最高の仕事をすることができるからだ」

Cook 氏は、Apple の社内ポリシーでは、ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーの従業員に対する差別を禁じていると述べる。そして Cook 氏は、すべての米国市民が Apple 同様のポリシーを受け入れることを望んでいる。

「米連邦議会上院で審議されている法案は、雇用法を新たにし、従業員を性的指向や性別認識による差別から保護するものだ。我々は、上院議員が『雇用差別禁止法(Employment Nondiscrimination Act:ENDA)』の成立を支持するよう求める」

Cook 氏が言及している ENDA 法案とは、第113回米議会で上院議員の Jeff Merkley 氏と下院議員の Jared Polis 氏が提出したもの。米連邦政府が保証する雇用上の保護の対象を拡張し、現在保証されている人種、性別、宗教に加えて、性的指向および性同一性も保護の対象に含めるものだ。

Cook 氏はオピニオンの最後で次のように述べ、議会に対して法案の成立を促している。

「法律がゲイやレズビアンの人の職場での権利について沈黙していることは、我々が国家として、そのような人々に対する差別を事実上認めてしまっていることになる」