NASA とアリゾナ州ツーソンにある惑星科学研究所(Planetary Science Institute)の科学者たちによると、火星にあるクレーターは、実は巨大火山の噴火口だったかもしれないそうだ。

火山だったのではないかといわれているのは、赤い惑星の表面にある広大な円形の盆地で、以前は衝突によってできたクレーターとして分類されていたが、研究者によると、その盆地は、実際には大昔の超火山の噴火の痕である可能性が高いそうだ。

科学者たちは、NASA の火星探査機であるマーズ オデッセイ やマーズ グローバル サーベイヤー、マーズ リコネッサンス オービターからの画像や地形データに基づいて評価しており、欧州宇宙機関のマーズ エクスプレス探査機からのデータも同様に参照された。

ネイチャー誌の10月3日号では、惑星科学研究所およびロンドンの自然史博物館の 研究者 Joseph Michalski 氏と、メリーランド州グリーンベルトにある NASA のゴダード宇宙飛行センターの Jacob Bleacher 氏が、最近  Eden Patera と命名されたこの盆地は火山のカルデラだ、という彼らの主張を展開している。

「火星では、若い火山は非常に特徴的な外観を持っているので、見分けることができる」と Michalski 氏。「長年の疑問は、火星の大昔の火山はどのように見えるか、ということだった。おそらく、このように見えるのだろう」

火星のクレーターは実は大昔の火山痕だった?
(左)赤と黄色は盆地と周辺地域の標高の高いところを示し、青と灰色は低いところを示している。
(右)暗い色はエデン パテラの窪地を覆う若い物質を示している。
Image Credit: NASA/JPL/Goddard (left) and ESA (right)